オレの彼氏とアタシの彼女!LGBT映画ランキングベスト14!

女性が頑張る映画や男が惚れる男の映画のランキングを作ったので、今回はLGBTをテーマにした映画のランキングを紹介したいと思います。もはや一般用語として定着した感のあるLGBTですが、一応おさらいしておきましょう。
L(レズビアン)は女性の同性愛者
G(ゲイ)は男性の同性愛者
B(バイセクシュアル)は男性と女性の双方に性的魅力を感じる両性愛者
T(トランスジェンダー)は自分の性別に違和感を持ち別の性別を望む人のこと
自分と価値観が異なる人を過激に拒絶するような世の中になりつつある今だからこそ、多様性を受け入れることの素晴らしさが大切だと思うのです。LGBTに限らず、自分と価値観が異なる人に対して、理解や共感はできなくても、その存在を認めて敬意を払うことが大切ですね。

14位
 ブエノスアイレス

監督:ウォン・カーウァイ
出演:レスリー・チャン/トニー・レオン/チャン・チェン

強いて言うとイグアスの滝には行ってみたいかなと

分かっちゃいたけどやっぱり自分はストレートなんだなあとしみじみ感じた作品です。ウォン・カーウァイという監督はとりわけその映像美が評価されている監督だと思うのですが、中でもこのブエノスアイレスは映像の美しさ、人を愛することの美しさが凝縮された作品だと言われているようです。
・・・が、申し訳ないけど僕は全く美しいとは思いませんでした。

このランキングを作ってみてLGBTの人たちに教えられたのですが、人間はとことん自分に正直に(もちろん最低限のルールには従って)生きるべきなんだと思います。
映画のレビューをするからにはこういった多くの人に支持されている作品の素晴らしさをとうとうと語りたいのですが、無理でした。このランキングサイトを作っているのは誰かに媚びるためでも、認められてもらうためでもないので、正直に行こうと思います。
美しいとも、素晴らしいとも思いませんでした。
でも、評価は高い映画です。僕はダメでもあなたにはイイかも。そういうもんです。

13位
 ブロークバック・マウンテン

監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー/ジェイク・ギレンホール/アン・ハサウェイ

大自然とアン・ハサウェイに一票

男が惚れる男の映画ランキングでも紹介しましたが、ブエノスアイレスと同じくこれも僕はピンと来なかったですね。だったらランクインさせるなよという話なのですが、ゲイをテーマにした映画の代表格でもあるし、ヒース・レジャーだし、ジェイク・ギレンホールだし。ブエノスアイレスよりも上にした理由は、大自然の美しさに癒されるからです。ブエノスアイレスの小汚いアパートよりもアメリカ大陸の冠雪の山をバックにした大自然の方がそりゃあ見ていて気持ちがいいってもんです。
ちなみにややゲスな話で恐縮ですが、ストレートな男性諸君にとってはアン・ハサウェイのサービスシーンもあります。そちらでもややポイントを稼いだかと思われます。

12位
 LOVE MY LIFE


監督:川野浩司
出演:吉井怜/今宿麻美/高橋一生/池内博之

キレイで男前な今宿麻美

サーフィンもスケボーもやらないのに、そのファッションに憧れて高校の頃は雑誌fineを読んでました。今宿麻美はその頃のストリート系の雑誌のモデルさんというイメージがあります。・・が、調べてみるとデビューは1996年のananなんだそうです(wiki調べ)。96年だともう僕は大学生でfineは読んでなかったからなにかの記憶違いのようです。
でもfineは記憶違いだったけど、ストリートモデルという本も出してるくらいだから、ストリートファッションのモデルというのは大方間違ってない。そんなわけで「かわいい」というより「カッコイイ」というイメージですね。ショートカットだし。表現に気をつけなければいけないとは思いますが、カッコイイ雰囲気を持っているのでレズっぽいといえばレズっぽいように思います。演技は初めて見たけど役にハマってました。
さらに勢いで言ってしまうと池内博之はゲイっぽい顔ですね。(注:あくまで主観です。)
さて、映画ですが舞台が吉祥寺だったり、ディスクユニオンが登場してきたりで、勝手にfineの思い出も被せながら僕の青春時代を思い返しながら観れました。それ以上でもそれ以下でもなく12位ということで。

11位
キャロル


監督:トッド・ヘインズ
出演:ケイト・ブランシェット/ルーニー・マーラ/サラ・ポールソン

Lの世界の目覚め

幼い頃から自分の性に違和感を持ったり、どうも自分は同性が好きになってしまうというような感覚を持っている人もいるようですが、なにかのきっかけで突然その世界に目覚める人もいるのでしょう。
この映画ではルーニー・マーラ演じるテレーズが、ケイト・ブランシェット演じるキャロルによってLの世界に導かれるわけなのですが、ウブで可愛らしいテレーズが貫禄たっぷりのキャロルにイケナイ世界に引きずり込まれているように思えてしまいました。
テレーズ!そっちに行っちゃダメだ!みたいな感覚・・・。
誤解を恐れずに例えると、皇帝がアナキンをダークサイドに引きずり込んだかのような有無を言わせない迫力がありました。(Lの世界がダークサイドだと言いたいわけではないですよ)
果たしてテレーズはジェダイに戻れるのでしょうか?
(くどいようですが、Lがダークサイドだという言うことではないです)

10位
アデル、ブルーは熱い色


監督:アブデラティフ・ケシシュ
出演:アデル・エグザルコプロス/レア・セドゥ/サリム・ケシュシュ

ダラダラがもたらすリアリティ

そんなにたくさんの作品を観たことがあるわけでは無いですが、フランス映画というと抑揚がなくダラダラしているイメージがあります。この映画はその僕のイメージを見事に具現化したような作品でした。3時間というちょっと気合を入れないと観れないくらいに長い映画なのですが、どうでもいいシーンがとても多い。スパッと編集してしまえば2時間に収められたように思います。
でもそういうどうでもいいシーンの積み重ねが作品にリアリティを与えているように思います。アデルとエマの激しい感情が痛いほど伝わってきました。ハリウッド映画のように5分に一度山場があるような人生はリアリティないですもんね。
レズビアンの恋愛ではあるんだけど、女性同士特有の恋愛という感じはしなかったです。エマを男だと思えばいたって普通の恋愛映画なのではないでしょうか。それもリアルなレズビアンの恋愛を描けているということなのかな。

9位
チョコレートドーナツ


監督:トラヴィス・ファイン
出演:アラン・カミング/ギャレット・ディラハント/アイザック・レイヴァ

I Shall Be Released!

ゲイカップルの子育て、ダウン症、ネグレクトと重たいテーマが盛り込まれている作品ではあるものの、なにははともあれボブ・ディランの「I Shall Be Released」なんだと思います。
この映画が80点だとすると60点はボブ・ディランに、10点はこれを見事な歌唱力で歌ったアラン・カミングにあげたいと思います。
この映画の原題はAny Day Nowなのですが、これはこの曲の歌詞の一節です。この映画にとってそれほど重要なものというわけです。それにしてもこのAny Day Nowというのは、わかりにくい英語ですねえ。
「いつの日にか」なのか、「今がその日」なのか・・・。
ともあれ一日も早く多くの人がReleaseされることを願います。
そして、最後の10点はダウン症のマルコを演じたアイザック・レイヴァに。彼は本当にダウン症なのですが、映画俳優の夢をついにこの映画で実現した俳優です。

8位
ハーヴェイ・ミルク


監督:ロバート・エプスタイン
出演:ハーヴェイ・ミルク/アン・クロネンバーグ/トリー・ハートマン

多様性を受けれられない人は臆病な人である

ゲイで初めてサンフランシスコの市会議員となったハーヴェイ・ミルクのドキュメンタリー映画。アメリカは多民族国家であるがゆえに、自分と異なる見た目や考え方をする人がたくさんいるわけで、相手が何を考えているのか分からないという不安が日本よりも遥かに大きいのだと思います。
だから臆病な人は自分と見た目や考え方が違う人を極端に恐れてしまう。その結果としてマジョリティがマイノリティをとことん排除してきたのだろうと思います。ミルク自身も
「自分は臆病な人間にとって格好のターゲットになりうる」
と言っています。
人種差別、性的嗜好による差別、そして今は宗教による差別が起こりかけている。
ロス暴動やこの映画で描かれているサンフランシスコの暴動、911のテロ。数多くの悲しい歴史がありました。でもアメリカの素晴らしいところはミルクのような強い人が現れて、社会をどんどん変えていったということなんですね。
作品中のいかにも保守的な白人という雰囲気の自動車工ジムは
「ミルクたちと関わらなければ、自分もゲイを殺すことが社会のためになると考えていたかもしれない」
と語っています。無知であるから相手を恐れて、差別、迫害をしてしまう。白人、黒人、アジア人、クリスチャンにムスリム。そしてゲイやレズビアンにストレート(ミルクは「ノン・ゲイ」と言っていました。確かにストレートというとではLGBTは曲がってるのか?という疑問がわきますよね。)
我々はお互いを知ろうとすることが大事。そうやってアメリカは一歩一歩進んできたんだと思います。
現在アメリカは保護主義に走ろうとしているけれども、多様性を認めるというアメリカの最も素晴らしい部分は失わないでほしいですね。

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