2006年6月17日から6月25日までドイツワールドカップ観戦に行きました。その詳しい旅行記は旅行ブログCHANNELTRAVELにて公開中です。
以下はその旅行で日本対ブラジルを観戦した日の日記です。
試合日:2006年6月22日
大会名:2006FIFA WORLDCUP GERMANY グループリーグ3戦目
スタジアム:DORTMUND Westfalenstadion
対戦カード:JAPANvsBRAZIL
いよいよブラジル戦の日。2点差以上で勝たなきゃいけないという絶望的な状況だけど、我らが日本代表がワールドカップの舞台であのサッカー王国にどれだけやれるのかを楽しみたい。

スウェーデンの監督だと判明しました。
試合は21時キックオフなので、午前中はブレーメンの最終日を楽しもうと路面電車に乗った。最初は中心地まで行くつもりだったけど、もしかしたらスウェーデン代表が練習してるかもしれないと思い、WESER STADIONへ。おととい来た時は誰もいなかったのに、今日はセキュリティの人がいる。記者らしき人達もぱらぱら集まってきた。もしかして練習があるのかと思い、記者の一人に聞いてみると今日は練習はないようで記者会見が開かれるようだ。それでも人の集まりがまだまだのようだったので練習施設をぶらぶら一回りして戻ってくると、記者入口の向こうで記者会見をやってる!どうやらしゃべっているのは監督みたいだ。・・・スウェーデンの監督って誰だっけ?顔も知らなかったので、果たしてそれが本物かどうかもよく分からずとりあえず写真を撮った。(あとで調べてみるとやっぱり監督だった。ちょっと嬉しい)英語で話してるようだったけど、よく聞こえないのと英語がよく分からないのとで全く理解できず。残念。その後選手らしき人も出てきたけど、それが誰だかはついに分からなかった。
気がつくともう出発の時間が迫ってたので、ホテルに戻ることにした。今日もAUTO BAHNを使って約3時間の旅。途中AUTO BAHNでは何故か馬を積んだ車をたくさん見かけた。どこかでレースでもやるのか??どう見ても個人所有って感じだけど、そんなに金持ちなのかい、ドイツの人は?
今日から2泊するホテルはドルトムントから電車で10分くらいのボーフムという街の中央駅に隣接してるホテル。ホテルに到着したのは16時ちょっと前でまさにイタリアvsチェコが始まる直前。ナイスタイミングだ。今大会一番期待してたチェコとイタリアが予想外に苦しんで、この試合負けたほうが決勝トーナメントに進出できない。結果はイタリアが2−0で勝利。ネドベドは輝いてたけど残念ながらチェコ敗退。あのチェコが上に行けないなんてホントに厳しい大会だ。これからあと数時間で日本にも審判がくだされる。髪の毛ほどの可能性(bv ZICO)にかけて頑張るぜ!
Westfalen Stadion!
ヴェストファーレン・シュタディオンの席に着くと、なんだか僕まで緊張してきた。これからブラジルと真剣勝負するんだっていう緊張。正直2点差勝利は難しいと思うけど、頼むから1点は穫ってくれ。ドイツの思い出がクロアチア戦のPKストップだけじゃ寂しすぎる。今日の先発ツートップは地元紙が予想していた通り巻と玉田。この大胆なメンバー変更はこれまでの2試合を考えるとさすがに誰も文句言えないね。イマイチがむしゃらさが足りない日本代表には巻のひたむきな姿勢がチームに活を入れてくれるはず。玉田は・・・まあ期待できないけど頑張れ。
さあKICK OFF!
いよいよキックオフ。試合の序盤はブラジルは様子見の雰囲気。あんまりガツガツボールをとりにこない。でも何故かいつのまにかボールを奪われて、一度ブラジル側に渡ったボールはほとんどシュートに持ち込まれる。それでもそこはやっぱり川口。ブラジル戦といえば川口。大舞台と言えば川口。ロナウドのシュートもカカのシュートも次々とセーブ。完全にリズムに乗った。こりゃーアトランタの奇跡再びか?でも1−0じゃ駄目なんだけどね。とにかく点だ点。引き分けじゃ駄目だぞ。って思ってたら15分くらいに玉田が持ち込んだのに消極的になすすべなくボールを奪われた。もう思わず叫んだね
「ジーコ!玉田替えろ!」
・・・その後に玉田がやってのけることも知らずに。お恥ずかしい限りです。前半30分過ぎ。日本時間だと早朝4時30分くらい?もの凄い歓喜の瞬間が訪れた。我らがレッズのアレックスの華麗なアシストから玉田がゴール!!スタジアム中に響く歓声。ジーコが言ってたわずかな髪の毛が全て逆立つほど興奮した。日本代表史上、岡野のVゴールの次に重要なゴールだ。玉田さんさっきはボロカス言ってほんとに申し訳ない。直接会う機会があったら謝りたいよ。今大会の全ゴールの中でも10本の指に入るかもしれないビューティフルゴール。最高!あと1点!なんだかブラジル元気がないようだし、もしかしてジーコがパレイラに電話してくれたのかな?なんて淡い期待を抱いてしまった。出来レースで2−0で日本が勝つんじゃないかと。
玉田ゴールゴールゴール!
・・・マジ甘かったっす。ブラジル容赦なかったっす。玉田のゴールをきっかけにカナリア軍団が目を覚ます。前半終了まで約10分怒濤の攻撃開始。それでもとりあえずハーフタイムは気分よく過ごせそうだなと思ったロスタイム。ついにブラジル代表による日本人殺戮ショーが幕を開ける。今大会絶不調で批判されまくってたおデブちゃんロナウドにヘディングで決められた。ああ、これで終わった。ブラジル相手に3点とれるわけがない。多分日本のゴール裏のサポーターの8割がそう思ったハズ。この時点でまだまだいけるって思った人はよっぽどの楽観主義者か相当ニブい人でしょう。おかげでハーフタイムは胸くそ悪かった。ああ、あと10分は夢を見ていられたはずなのに。こんな状況じゃクロアチア対オーストラリアの状況もちっとも気にならない。
後半が始まると日本はますます防戦一方に。期待の俊輔はどこにいるかもわからない状況。中田も稲本も必死に守るけど、あっさりかわされていく。ウチの坪井さんも残念ながら自慢のスピードですら勝負にならない。カカがあんなに速いとは。ロビーニョがあんなにゴツイとは。ブラジルのテクニックはテレビで見るよりも遥かに凄かった。そしてジュニーニョが得意の揺れるミドルシュートを突き刺すと日本は2点差勝利どころか引き分けも厳しい状況に持ち込まれた。ゴールにこそならなかったもののロナウジーニョとロナウドの華麗なワンツーからロナウドがシュートしたシーンでは不覚にも
「あれなら殺されても良い」
って思った。相手サポーターをも魅了しちゃうサッカー。それがブラジルサッカーなんだな。その後ジウベルトに決められ1−3となると巻と高原が交代。巻は交代する時にすっかり意気消沈したチームメイトとサポーターを必死に煽ってピッチを去って行った。この気持ちだよ、日本が一番必要としてたのは。極端なことを言えば負けたっていい。ブラジルに負けて怒るやつはいないよ。気持ちを出して必死に戦えばいいじゃん。クライフが言うところの
「勝つ時は内容は問わないが、負ける時は美しく」
だ。まあ、がむしゃらにやることが美しいかどうかは別として、もっとチーム一丸となって必死になってほしかった。最後にロナウドがワールドカップ通算ゴール14点となる4点目を決める。これでロナウドはワールドカップ史上最多得点タイとなった。一応貴重な瞬間だったのかな。3点差をつけたブラジルは余裕のキーパー交代。もう屈辱以外のなにものでもないね。前半はもしかしてわざと負けてくれるのかなんて考えてたのに。参りました。
日本のワールドカップ挑戦は残念ながらというか予想通りというかグループリーグ敗退という結果になったけど、やっぱり日本みたいに強くない国は100%の準備をしてチームが結束しないと駄目だという教訓を得たんじゃないかな。ドーハ、フランス、日韓の頃と比べてチームとしての一体感は今回のチームが一番劣ってた。気持ちだけじゃ勝てないけど、気持ちがなかったら絶対勝てないよ!!4年後はもっと厳しくなるけど頑張れ!!

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