ピクシーの攻め倒して勝つサッカー

実は僕が務めている会社がサンガにちょこっと出資してます。
毎試合希望者に抽選で招待券がわずかだけど配られます。こないだ僕も応募してみたところ、今日のグランパス戦のSS席が当たったので行ってきました。
SS席と言っても西京極は屋根が記者席にしか付いてないから、今日のお天気が非常に心配だった。降水確率70%。14時キックオフなので12時30分に家を出るとまだ雨が降ってる。ところが西京極駅前の喫茶店で会社の人と合流した時には晴れ間も見え始めた。
なんたる幸運。無事最後までお天気持ってくれましたよ。

西京極陸上競技場
レッズの試合と違ってどちらを応援するわけでもないから(まあホントはサンガを応援しなきゃいかんのだろうけど)久しぶりにサッカーを客観的に観戦できた。ストイコビッチ率いる名古屋を見るのは今シーズン3回目。今のところJリーグで一番面白いサッカーをしてるチームだと思う。今日は先週と同じくヨンセンや代表組を欠いたのに加えて、マギヌンや中村、小川もいない。決勝トーナメント進出をほぼ決めたチームの余裕か。

フォーメーションは4-2-3-1でこんな感じ↓

深井   藤田   杉本
吉村  米山
佐藤  増川  三木  竹内
西村
迎え撃つホームの京都は4-3-3(徳重がトップ下のような4-4-2にも見えた)
田原
柳沢  徳重
中山  佐藤勇人
シジクレイ
中谷  手島  増嶋  角田
水谷

ほぼほぼフルメンバーだと思う。
14時キックオフ。開始1分で増嶋のロングスローのこぼれ球を佐藤勇人が叩き込んで京都先制!名古屋は深井と杉本の俊足サイドがラインぎりぎりまで開く布陣。いつもの名古屋とはメンツもシステムも違うみたい。サイドプレーヤーがめいいっぱい開いて時々ポジションを入れ替えるそのやり方は、ユーロ2004で見たポルトガル代表そっくり。ロナウドとフィーゴが両サイドをいったりきたりしてたのを思い出した。あれって強烈な個人技をもったサイドプレーヤーも重要だけど、真ん中3人も重要なんだよな。あの時のポルトガルはデコ、マニシェ、コスチーニャこのバランスが絶妙だった。名古屋は深井と杉本は良いと思うんだけど・・・。ボランチがもっと攻撃に絡んだ方が良いと思う。藤田一人でちょっとスカスカした感じだった。それでも30分には巻が惜しいボレーシュートを放つ。
するとすかさず京都も反撃。柳沢が絶妙なスルーパス。んんん、柳沢ってやっぱりうめぇ。だけどやっぱりストライカーじゃないんだなって思っちゃう。
前半はなんとなく京都がもうけもんな1点を守りきった。名古屋もいつもと違うやり方で実力を発揮できなかった感じ。
後半はめまぐるしく試合が動く。
まず動いたのは京都。なんと55分に早くも田原を下げて中盤のアタリバを投入。柳沢の1トップで4-2-3-1に。FWを下げてMFだなんてもう逃げ切りに入ったのかと思ったけど、カトキュー監督は中盤を厚くしたかったみたい。これはなかなか良かったかも。アタリバが中盤でガンガンボールに絡む。守備も攻撃もアタリバが凄く効いてた。
すると黙っていないのがピクシー名古屋。前半でイエローをもらってた三木を下げて津田を投入。ポルトガルスタイルを捨てていつもの4-4-2に変更。米山をDFに下げて、藤田がボランチに入る。このあたりから名古屋が機能し始める。
それに対応したのか京都は中山を下げて森岡投入。またしても攻撃の駒を守備の駒に代えてしまった。まだ残り時間は30分ある。
リズムを掴みながらも点が奪えない名古屋はシステムは変えずに深井、藤田を立て続けに下げてフレッシュな選手を投入。
踏ん張る京都も残り5分のところで柳沢を下げて、最後の逃げ切りを図る。
ここからがドラマ。
柳沢が下がった直後、DFからの縦パスを津田が落として巻がゴール!!サイド攻撃が得意な名古屋は自分たちの形を捨てて、真ん中をこじ開けた!ガッツポーズのピクシー。かなりカッコいい。
がっくり京都。
さらにさらに。その後立て続けにイエローを食らった徳重が退場。田原が退場してからガタガタと崩れたレッズ戦が脳裏をよぎる。案の定ロスタイムに交代で入った名古屋の津田が決勝ゴール!
いやー、めまぐるしく流れやシステムが変わる後半はひっじょーに面白かった。僕は今日の試合の明暗を分けたのは監督の采配の差だと思う。
田原とアタリバの交代は実際は逃げ切り策じゃなかったと思うし効果的だったとも思うんだけど、やっぱりFW→MFとかMF→DFというディフェンシブな交代は選手を消極的にさせちゃうと思う。ディフェンスがウリの強いチームならそれで良いけど、今の京都はまだ自信がない状態だからああいう交代が続いたのは良くなかったと思う。最近勝ってないから監督も慎重になりすぎたんだろうけど。
反対に名古屋。いつもと違うことにチャレンジした前半だったけど、上手くいかないと見るやいつものフォーメーションに戻し、交代策でも常に攻撃のメッセージを発したピクシー。結果論だけど、決勝点は交代で入った津田だしね。
最後まで魅せるサッカーをつらぬくチームに神様が微笑んだ試合だったと思う。こういう試合がたくさん増えればJリーグ人気も定着するはず。
16時頃西京極を後にして会社の人と別れた後、西京極駅で奥さんと待ち合わせて次の会場へ向かったのでした。つづく

がっくりサンガ

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