圧巻のサン・ピエトロ寺院

ローマ旅行最終日。最終日とはいえ飛行機が20時45分発なので今日も予定が盛り沢山。まず早起きをして7時から開館しているサン・ピエトロ寺院へ。ローマ滞在最終日にしてようやくローマ観光最大の見どころに入ることが出来ました。

サン・ピエトロ寺院は一言で言えば巨大だ。パーパを見た時もそうだったけどキリスト教徒でもないのに、その大きさだけで無条件にものすごい感動です。寺院に入ってすぐ右手にはミケランジェロ最高傑作と言われる「ピエタ」がある。日中は人だかりがすごいらしいけど、さすがに7時だと誰もいない。ピエタ一人占めだー、嬉しい。マリアさまのキリストを見つめる表情がなんとも言えず悲しいね。うん、この数日で僕も一端の美術評論家に育った。
サン・ピエトロには他にペテロ像とか、ベルニーニが作った祭壇とか見るべきものはたくさんあるけど、なんと言ってもこのピエタが一番だ。ピエトロ寺院はかなり大きいのでじっくり見てるとあっという間に1時間くらい経っちゃう。

8時からクーポラに登れるので、早速クーポラへ。4ユーロだと階段で登らないといけないんだけど、5ユーロだと途中まではエレベーターが使える。最終日で足にガタがきてた我々がたった1ユーロを惜しむわけはなく、即エレベーターへ。

朝靄のローマ

エレベーターを下りてからクーポラの最後の部分は階段で登って、いよいよてっぺん。そこで待っていたのは朝靄のROMA!おおお神秘的だあ。永遠の都ローマ、分かるなあ。凄いところに立たせてもらってる気分だ。ここのところローマは雨だったけど今日は晴れてるから、とてもすがすがしい。早起きして来て良かった。クーポラで感動してると、またあっと言う間に時間が過ぎていく。

ホテルの朝食は9時30分までなので、あわててホテルに戻って最後の朝食。ホテルの朝食ではnutellaのチョコクリームに毎日お世話になりました。ヨーロッパってチョコ大好きだよなあ。それだけに美味しいチョコが多いよなあ。僕がイタリア住んだら1年でぶくぶくに太るんだろうな。

朝食後に荷物をまとめてチェックアウト。5泊で1200ユーロだから一泊240ユーロ、およそ34000円。高いとも思えるけど、立地、ホテルの設備、清潔さ、ホテルマンのサービス、全て満足なので納得のお値段だ。これから買い物なので夕方までトランクを預かってもらって、いざコンドッティ通りへ。

ローマではsmartが大流行!

スペイン階段はおとといの夜にも来たけど、昼間に来てもやっぱりどーってことない。ローマの休日で有名ってだけで、観光客いっぱいだし、おまけにロザリオを売りつけてくる胡散臭いイタリア人いっぱいなのが興醒めだ。しかも追い討ちをかけるように階段の上に建っているトリニタ・デイ・モンティ教会が改修中ででっかいベルサーチの広告がかかってるのが、さらに興醒めだ。

ちなみにこのロザリオを売りつけてくるイタリア人は先日ナヴォーナ広場でも会ったんだけど、手口が全く同じ
「ドモドモ、マイドマイド。トーキョー、オーサカ?(俺の)トモダチフクオカ!」
とか言いながら親しげに近付いてくる。無視するのが一番。
中には「イナモト、イナモト」って言う人もいた。「ナカタ」や「ナカムラ」じゃなくて何故「稲本」?まあ、興醒めしたとはいえあのローマの休日の舞台ですからね。「せっかくだから」記念撮影していよいよブランドストリート「コンドッティ通り」へ。

僕ら夫婦は特にブランド物を買うつもりは無かったんだけど、友達のT郎は買う気満々。PRADA、GUCCI、GIORGIO ARMANI、Salvatore Ferragamo等々イタリアンブランドをはしご。そして極め付けはBVLGARI本店!これまでのスーパーブランドも充分威厳に満ちあふれてたけど、本店だからかBVLGARIは別格。入店するや否や、「何をお探しですか?」ときます。T郎は日本を出国する前から、BVLGARIで時計を買うと決めていたので「WATCH!」と即答できたけど、ちょい見のつもりだったらアブなかった。
「いや、ちょっとぶらっと入っただけなんです」なんて冗談でも言える雰囲気じゃないの。で、お探しのものを告げると「時計の間」に連れていってくれるわけ。そこには時計しかないし、他の部屋を見たくてもウロチョロできる感じじゃないんだよね。
日本で事前にBVLGARIの時計の相場を調べて来たT郎によるとどうやら、価格は日本よりもほんの少し安いだけらしい。それでもやっぱりどうせ良い時計を買うなら、日本の平行輸入店で買うより、ローマの本店で買ったほうが気分は良いよね。T郎も同じ考えだったようで、20数万円の時計を購入。俺もそろそろZUCCAの1万円の時計から買い換えをしようかな。

その後しばらくコンドッティをぶらついて一旦解散して、30分程個人の自由時間にした。僕は迷わず、コルソ通りのローマショップへ。海外旅行をしたらその街のクラブのユニホームを買うようにしているので、ローマかラツィオのユニホームを買うつもりだった。でもここのショップでは3rdユニホームしかなくて、これがまた、緑、エンジ、オレンジの配色でとても日本人には似合わないデザインだったので断念。

ちょっと時間が余ったので銀行に両替をしに行った。ここでもやはり「イタ公仕事」の餌食になってしまった。仰々しい窓口で品のよさそうなおじさまに対応していただくことになり、両替を頼むとパスポートの提示を求められた。ここまでは全く問題無し。逆に入国審査でも必要なかったパスポートを見せるなんてしっかりしてるなあ。なんて感心してた。・・・完全に過大評価だった。
パスポートの番号をパソコンに打ち込んでモニターを覗いて、おじさまはなにやら悩みだした。何回か入力作業をやり直した後、となりのブースのお兄さんに助けを求めた。すると助っ人で呼ばれたお兄さんも悩みだし、ついには別室から管理職らしきおじ様も登場。3人がかりでパソコンと対決してる。3人ともイタリアの銀行マンだけあって、知的な雰囲気プンプンかつめちゃめちゃかっこいい。・・・だかあきらかに事務処理能力は低いようだ。

10分程パソコンと格闘した後、助っ人二人はあえなくギブアップ。おじさまを見捨てて敵前逃亡した。残ったおじさまも、パスポートの住所や番号を打ち込んではやり直すという、3歩歩いて3歩さがる作業を繰り返す。もう両替を頼んでから20分も経ってる。13時30分にコンドッティ通りとコルソ通りが交わるところで、奥さんとT郎と待ち合わせをしていたので、イライラし始めた僕を見て、おじさまは「時間か?」みたいなことを聞いてきた。
僕が「友達と待ち合わせてる」って言うと、「じゃああきらめるか?」。・・・。いやー1万円をユーロに両替するのがそんなに難しい作業だとは知りませんでした。結局20分イタ公仕事ショーを満喫して両替は断念しました。

双子教会

銀行で予想外の時間と心のゆとりをロスした後、奥様たちと合流して、ポポロ広場のカフェCANOVAでランチ。双子教会を目の前に良い雰囲気。日本語メニューが出て来たので、観光色が強いな−って思ってたけど、実は100年以上の歴史を持つ老舗カフェのようで、かのフェデリコ・フェリーニもお客さんだったらしい。
ランチで体力を充電した後、もう一度自由時間にして、夕方コーラ・ディリエンツォ通りのデパートCOINでワインのお土産を購入して、ホテルへ。ホテルに着く直前で最後の買い物。ホテルの近所にもローマショップがあった。そこでホームのユニホームが定価76ユーロからディスカウントされて69ユーロ。よし最後の最後で目標達成!ホテルでタクシーを呼んでもらって一路、フィウミチーノ空港へ。

空港では入国審査はスルーだったのに、出国審査はしっかり実施された。まあ、出国審査は良く考えればあたりまえなんだけど、窓口が3つしか開いていなかったので大渋滞。最後の最後までイタ公仕事だ。わずか1週間の滞在だったけど、イタリア人って並ぶってことに抵抗がないみたい。日本人はよく並ぶとか言われるけど、イタリア程じゃないでしょ。しかもみんな意外にも我慢強くて全然苦にしてない感じ。苦にしてたらとっくに改善してるわな。

20時45分出発予定だったけど、離陸が1時間遅れた。でも何故か到着は20分程予定より早かった。逆イタ公仕事だ。多分パイロットは日本人だったんだな。帰りの映画はミスターアンドミセス、インハーシューズ他。インハーシューズ意外に感動。あとグラディエーターもリストにあったけど、これはローマからの帰り便だからかな。粋な配慮だね。

今日のイタリア語:Quanto costa?(いくらですか?の意。残念ながらイタリア語で値段を言われても理解出来ません。

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