フィレンツェの街を歩いているといたるところに美術品が転がってる。ホントに転がってるって表現がぴったりなくらいどっかで見たことがある有名な芸術作品が何気なく置かれてる。
でもその芸術作品はコピーであることが結構多くて、ミケランジェロのダヴィデ像とか天国の扉のオリジナルは美術館に収められてる。

未完のピエタ

このドゥオーモ付属美術館はドゥオーモの美術作品のオリジナルが多数収められていて、天国の扉やドナテッロの三体の彫刻のオリジナルがある。まあ、正直言って天国の扉はオリジナルとコピーの違いは全く分からなかったけれども、「オリジナルです!」って言われるとなんだか無性にありがたくなるから不思議。
洗礼堂に飾ってあるコピーの前に団体旅行者が群がってるのを見ると、僕はオリジナル見たもんねー!ってちょっとした優越感にひたっちゃうのね。いや実際はコピーで充分なんだけども。むしろオリジナルは一枚一枚バラバラに展示されてるから、コピーのほうが雰囲気あるしね。
これだけ書くとドゥオーモ美術館は行く価値無しかって思うかもしれないけど、そんなことないです。この美術館にはなんといってもミケランジェロのピエタがある。
ミケランジェロのピエタといえばローマのサン・ピエトロ寺院のピエタが有名だけども、こちらのピエタもなかなかの作品(ミケランジェロの作品になかなかだなんて失礼きわまりないけど)。美しさではローマのピエタに負けるけど、迫力はフィレンツェ版の勝ちだね。未完だけど、その未完ぶりがかえって荒々しくていい感じ。

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