今年の年末年始旅行の行き先は地中海の島国「マルタ」。
マルタに行ってきますと人に言うと、半分くらいの人が
「マルタってイタリア?」
と聞いてきます。
いえいえ、マルタは小さいけれどもれっきとした独立国です。
とはいえ、僕も「マルタ島の砂」という曲名や「マルタ騎士団」というフレーズでしかマルタという国を知りませんでした。
では、何故マルタなのか。
それは、今回は僕の両親も一緒に旅するからなのです。
僕の父親は去年現役を引退したので、夫婦での海外旅行をずーっと勧めていたんだけど、なかなか一歩が踏み出せないようだったので、じゃあ最初は一緒に行ってみますかということになりました。
でもって、最初に決めなきゃいけないのは行き先。
なんとなくヨーロッパということが決定。
寒いのはNG、みんなが行っていないところってことでイタリアの南のほうか、マルタが候補に。
アルベロベッロとかマテーラは前から興味があった。バーリを拠点に南イタリアを回るのはなかなか面白そう。・・と思ったけど、南イタリアはちょっと治安が悪いらしい。二人だけならなんとか逃げるとか出来るかもしれないけど、老夫婦二人を連れてリスクはおかしたくない。そこへいくとマルタなら治安も良さそうだし、のんびりした旅行を楽しめるかなってことで、やや消去法的にマルタに決定。
目的地を決めたら次は航空券。
マルタへの行き方はドバイ経由が一般的らしいけど、格安航空券を探した結果、中国国際航空で北京を経由してローマへ。ローマからエアマルタでマルタに行くことになりました。埼玉に住む両親は成田から北京へ。僕らは関空から北京へ。
北京の国際線乗り換え口で待ち合わせしました。
海外での待ち合わせって、結構楽しいですよね。ホントにこんなにアバウトな待ち合わせで会えるのか?って思うけど、たいてい会えるんですよ。
昔ジョホールバルにワールドカップの第三代表決定戦を見に行った時に
「スタジアムのゴール裏付近で13時くらいに」
というかなりアバウトな待ち合わせをしたことがあります。
ゴールは二つしかないから、一方のゴール裏にいなければ、ぐるっと半周しようって約束でした。
それでも全くもってあっさり会えたもんだから、今回も何にも心配してなかった。
関空からの便は11時50分着予定、成田からは12時着予定。
北京発ローマ行きの便は13時30分発。
僕らの便は20分程遅れて北京着。急いで待ち合わせ場所に行くとまだ両親はいない。成田からの便も遅れたかな?しばらく待ってもなかなか来ない。12時30分になっていよいよ焦り始めた。もしかしてローマ行きの便の搭乗ゲートに先に行ったか?
とりあえず奥さんだけ先に搭乗ゲートに向かうことにした、その直後に両親登場。
成田からの便も結構遅れてたらしい。
ほっと一安心。あとはゲートに向かうだけ。・・・と思ったらここからもやや苦戦。
なんと北京は乗り換えでもパスポートコントロールがあるのです。しかもかなりじっくりチェックします。北京までのフライトの航空券の半券提示も求められたりして、関空よりもローマよりも北京が一番厳しかった。中国には全く用はないというのに・・・。
その後荷物チェックもかなり時間がかかって、荷物チェックが終わった時点で搭乗時間になってしまってました。急いで搭乗ゲートを探すとなんと一番遠くのゲート。
旅行早々いきなりダッシュです。しかも還暦を過ぎた人が二人いるのに。
チェックインしているから、まず大丈夫だとは思ったけど結構焦りましたね。
まあ、なんだかんだ言って間に合ったから全然いいんですよ。・・・間に合ったから。
13時30分発の予定の飛行機は30分くらい遅れて離陸。
ローマへの到着予定時間は予定よりも10分遅れ。
もしかしてマルタ行きの飛行機に間に合わないか??
そんな不安が頭をよぎる。
ここ数日のローマ行きの便をチェックしていたら、だいたい予定よりも20分前くらいに着いていたので、まず大丈夫だと高をくくっていたんだけど・・・。
結局飛行機は15分遅れの18時5分にローマフィウミチーノ空港に到着。
マルタ行きの飛行機は19時30分発。まだこの時点では大丈夫だと思ってました。
でも飛行機がゲートに着くまでに10分ちょっと、入国審査を経てバゲージクレームに着いたのが18時30分。しかもなかなか荷物が出てこない。
いよいよヤバいか。
40分過ぎにとりあえず僕だけエアマルタのチェックインカウンターへ向かう。
カウンタ−着くと既にチェックインを締切った直後でした。
もうすぐあと3人来るからちょっと待って!とお願いするも女性の係員は今すぐ搭乗ゲートに向かわないといけないからこれ以上待てないと言う。
ああ、なんてもどかしいことか!もうホントにすぐそこにいるのに。荷物さえすぐ出てくれば間に合ったのに・・・。無情にも立ち去ってしまう女性係員。その3,4分後にウチの奥さんと両親が到着。慌ててとなりのチェックインカウンターの女性にお願いしたり、ルフトハンザ(エアマルタと共同運航してる)のカウンターに聞いたり、セキュリティーゲートでお願いしたりするものの当然のようにダメ。
生まれて初めて、飛行機に乗り遅れてしまいました。
やや途方に暮れたけど、次は明日の飛行機を確保しなきゃならない。さっき尋ねたルフトハンザのカウンターの係員に聞いてみました。
「多分ビジネスクラスしか空きはないよ」
・・・一瞬頭が真っ白になりました。
ネットで買ったエアマルタのチケットはだいたい1万円くらいだったけど、ビジネスクラスだったらいくらになっちゃうんだろう。
すると、端末をたたいていた係員が
「あ、4人分空きあるよ。一人だいたい220ユーロ。」
おお!220ユーロならまあしょうがないレベルか。
ただ、他の選択肢も一応確認しておきたい。
「もうちょっと待ってもらえますか。勤務時間何時まで?」
「あと数分。もうすぐ帰るよ。」
なんだか、さっき締切られたエアマルタのチェックインカウンターとダブりました。
まあ、「もう終わった」と「もうすぐ終わる」では天地の差か。
ルフトハンザの係員が帰らないうちに、エアマルタのカウンターで教えてもらった電話番号にかけて、乗り遅れたチケットを明日の便に変えられるか聞いてみました。
・・・あっさりNG。買い替えるしか無いらしい。
「買い替えるとしたらいくらですか?」
「なんたらかんたらどーのこーの」
イタリア語訛の英語だからというより、僕のつたない英語力のせいでさっぱり分からない。僕のHow much?が通じていないんだろうか?
ゆっくりお願いしても分からない。もう一度いくらですか?と聞くと
かなりゆっくりした英語で
「だ・か・ら、ちょっと待ってって言ってるの!」
ああ、そうなのか。とりあえず僕の英語は通じてるらしい。
結局お値段は一人当たり190ユーロちょっと。どうやって買うのかと聞いてみたけど、やっぱり僕の英語力がつたなくて先方が何を言っているかよく分からない。値段はなんとか聞き出せたけど、買い方を理解するには30分くらいかかっちゃいそうだ。
とりあえずまたかけますと告げて電話を切りました。
エアマルタのほうが30ユーロくらい安いけど、買い方がよく分からないから、結局ルフトハンザで手を打つことにしました。カウンターに戻るとお兄ちゃんはまだ仕事中で一安心。
買い直したフライトは明日のお昼12時に出発です。とりあえずこれでマルタに行くことは出来る。マルタ旅行があやうくローマ旅行になっちゃうところでした。
時間とお金と体力を無駄にしちゃったなー。しかもこれから今日の宿を探さなきゃならない。
さて、空港周辺にするか、ローマ市内まで行くかどうしようか・・・。

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