ヴァレッタ旧市街

ホテルで一休みしてから早速ヴァレッタの旧市街へ。ヴァレッタは街全体が世界遺産です。京都の街みたいに通りがタテヨコに通っている碁盤の目の街です。
今日はもう夜なので、街の探索はそこそこにしてレストランを探す。
旅行前に調べていたレストランを目指して、ガイドブックを見ながらウロウロしていると、初老のおじさんが助けてくれた。
「どこに行きたいの?」
「Strait StreetのPAPANISというレストランを探してるんだけど」
「PAPANISは知らないけど、Strait Streetまで案内するよ」
と、Strait Streetまで連れて行ってくれました。
地球の歩き方にマルタの人はイタリア人と比べるととっつき難い印象と書いてあったけど、いきなり良い印象。この後も旅行中に、何回か地元の人に助けてもらいました。たいていは向こうから手を差し伸べてくれました。どこの国でも道を聞けば親切に教えてくれることが多いけど、マルタみたいに向こうから助けてくれることはあんまりなかったです。
おじさん曰くStrait Streetは街の端から端まで通っている通りだから、PAPANISが通りのどの辺に位置しているかは分からないとのこと。
まあ、そんなに大きくない街だからすぐに見つかるだろうと歩き始めると、すぐに見つかりました。・・・が、残念ながら営業しておらず。
気を取り直して、第二候補の店を探す。
選んだのはシティゲート近くのThe Chef Wine Cellar and Bistroというお店。

The Chef Wine Cellar and Bistro

お店の料理のカテゴリーは「地中海料理」らしい。地中海ってめちゃくちゃ範囲が広いと思うけど、僕は「地中海料理」と聞くと魚介をイメージします。
だけども、ここは肉料理が売りのようでした。
しかも結構独創的。
僕らが頼んだ料理は、父が牛のペッパーステーキ、奥さんはチキンのワインソースかけ。
たくさん食べられない母はPheasantという料理を頼んだ。店員に聞くとクリスマスに食べるシーズン限定の鳥料理とのこと。なんとなく軽めの料理かと思ったらとんでもない。二羽の鳥が丸焼きになってどどーんと出てきました。いちばん量を食べられない人にいちばん迫力のある狩猟民族な料理が出てきました。
見た目は映画で見るような七面鳥の丸焼きだけど、七面鳥よりは小さい。後で電子辞書で調べたらPheasantというのは「キジ」でした。
ヨーロッパ料理の迫力に完全に打ちのめされる母(笑)。
結局この料理は半分以上は父が食べることになりました。
でもって僕はVenisonのステーキを注文。Venisonというのは子鹿とのこと。鹿っていうのも珍しくていいなと思ったんだけど、それ以上に興味が引かれたのが、ソース。
メニューには「チョコレートソースかけ」って書いてある。
美味しそう!って思ったわけじゃなくて、一体どんなもんなのよ?ってことで注文。
かくして真っ黒なソースがたっぷりかかった鹿肉ステーキが出てきました。
チョコソースは確かにチョコなんだけど、甘すぎるということはない。とは言ってもチョコはチョコ。鹿肉に合ってるのかどうかもよく分からんけど、美味しいのか美味しくないのかも正直判断がつかない。
でも、面白いもの食べたなっていう思い出にはなりました。
これがマルタの料理というわけでは決して無いだろうけど、マルタ初日の夕食として良い思い出になりました。
ちなみにお店の名前にWine Cellarというフレーズが入っているだけあって、ワインはかなり美味しいと思いますよ。いや、正直ワインのこともよく分からんのだけど、多分かなり良いワインだったんだと思います。

これがチョコソースがけの子鹿のステーキ
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