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本の感想

森のなかの海

2006年3月24日。宮本輝著「森のなかの海」の感想

宮本輝の「森のなかの海 上・下」を読んだ。阪神大震災の被災をきっかけに、夫と別れて二人の子供と人生を再出発する主人公と、同じく震災で家族や拠りどころを失った少女達の物語。奥飛騨の山荘で自然に囲まれて人間らしさをとりもどしていく少女達や生きがいを見つけだそうとする主人公のことを考えると都会での人間の社会はホントは人間らしくないんじゃないかと思う。人間であるまえに動物だってことも忘れちゃいけない。理性を捨てて本能のままに生きろということじゃないけど、もっと本能に素直で良いと思う。
まあ、僕が何を言いたいかっていうと明らかにみんな働き過ぎだろってこと。もうちょっとゆっくりでもいいはず。あくせく働いてお金をいっぱい稼いでも、そんなものは大震災一回でパーだ。あれほどの大きな自然の力の前では生き残れるかどうかは、運まかせにするしかない。
そういうことを達観して生きたい。最近そんなことをちょくちょく考える。
その一方で毎週のtotoも欠かさない僕。

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