カテゴリー
本の感想

龍時02-03

野沢尚著「龍時02-03」の感想

龍時02-03(2巻)を読んだ。1巻でどっぷりはまったので、2巻の展開によっては文庫化されてない3巻も買って読むつもりだったけど、残念ながらその必要はなくなった。
1巻ではすがすがしかったサッカーの世界のリアルな描写が、2巻では行き過ぎちゃって、著者の妄想が激しくてついていけなくなった。一生懸命取材したのは分かるけど、野沢氏の取材紀行文みたいな部分がやたら多いのはいただけない。
サッカー理論やちょっとしたこぼれ話もどっかで聞いたことがあるものばかり。もっと物語をしっかり作ってほしかった。ホアキンやデニウソンとチームメイトっていうのはぎりぎり許せるけど、チームメイトっていうんだったら、もっと人柄も描いてほしい。じゃないと主人公との距離が開いちゃって、ちっとも同じチームにいる実感が湧かない。だいたい1巻で一緒だったエミリオやアントニオが全く出てこないのはどいうことだ?あっさり切りすぎだろー。単に自分が作った主人公が大好きなベティスでプレーしたら楽しーなーってことで書いちゃったんじゃないか??
・・・ということで、3巻は文庫化されても読まないかも。残念。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です