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映画の感想

ハウルの動く城

ハウルの動く城の感想

今日は人の集まりが悪くてサッカー中止。
録画してあったハウルの動く城をようやく見た。
正直言ってストーリーは今までの宮崎アニメと比べると、少し複雑で分かりづらい感が否めない。原作が宮崎駿じゃなくてイギリスのファンタジー小説っていうことがあるからかも。
でも、キャラクターの可愛らしさや主人公や悪役を含めたキャラクターの愛すべき人間性は健在。あとはなんと言っても宮崎アニメの世界観が最高。
ほとんどの宮崎アニメに共通してると思うけど、中世ヨーロッパのような街並と産業革命あたりの科学技術レベルに魔法やもののけみたいなおとぎ話的なエッセンス。
この発達しすぎてない科学技術と人間が解明しきれない神秘的なもののバランスがすごく心地良いんだよね。
多分現代の世の中は宮崎ワールドよりも不必要に科学が進歩して神秘的な部分がどんどん解明されちゃって無味乾燥な世界になっちゃってるんだろうな。完璧じゃなくて、ちょっと不便だから楽しいってことが必ずあると思う。ハウルの魔法でも追っ手から逃げる時に使った「5分だけ見えなくなる」っていう魔法がある。ずっと見えなるんじゃなくて5分だけって限定されてるところがミソなんじゃないか。
魔法を使う為に心臓を差し出すリスクだってある。
便利になるのと引き換えに犠牲にするものがあるわけだ。現代人もこれを忘れちゃいかんなあ。
人間は欲深いから一度便利になったら元に戻るのは耐えられないし、さらなる進歩を待ちきれない。どんどん進歩していく。そしてどんどん犠牲になってく。犠牲になってくものは、やさしさとかゆとりとか数字で表せないものだ。だから誰も犠牲の内訳を明示できずにどんどん人間らしさを失ってく。
そのうち人間が引き換えるものがなくなって、罰を受ける時が来るね。のび太がドラえもんの道具を悪用した時に大失敗するみたく。


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