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あさのあつこ著「バッテリー」の感想

公開中の映画版の評判がずいぶん良いようなので読んでみました。
あさのあつこ著「バッテリー」
中学入学を控えた野球少年達の児童文学なんだけど、単純なスポ根小説になっちゃってないのがイイ。
主人公の巧は才能豊かなピッチャーで自信家でとにかく冷静。12歳と思えないくらい冷めていて、大抵の読者は巧よりも弟の青波に好感を持つはず。弟の青波は人の気持ちを汲むことができる優しい子で、ちょっと変わったモノの見方をする。性格が正反対な兄弟は鉄コン筋クリート(松本大洋のマンガ)のクロとシロみたいな感じ。
1巻はまだ序章という感じなので、なんとも評価しがたいけどとりあえず先が気になったから、シリーズものの1巻としては合格なんじゃないでしょうかね。
これを読んだ小学生が巧みたいになりたい!って思わないことを願いますが。

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