カテゴリー
本の感想

垣根涼介「ヒートアイランド」

垣根涼介著「ヒートアイランド」の感想

垣根涼介著「ヒートアイランド」を読んだ。
こういう類いの小説は初めて読みました。
ハードボイルドっていうんですかね。
渋谷を舞台にしたチーマーvsヤクザvs強盗の三つ巴の戦い。
テーマは金と暴力。
最初っから最後まで男くさーくて、実際女はほとんど出てこない。
暴力シーン満載だから活字表現よりも、映画とかマンガみたいなビジュアルで見せた方が面白いんじゃないかと思ったら、映画もマンガも実際に作られてました。
かといって見てみたいとはあんまり思わんけど・・・。
暴力的な登場人物ばっかりだからその行動や発言に共感できるものはほとんどないけど、ちょっと心に残ったのがヤクザの黒木の思い。
「何も考えってない阿呆に限って、もっともらしい理屈をこねたがる」
なんとなく分かるなあ。
理屈をこねるんじゃねーよ!って親とか先輩とかに怒られた経験が誰でもあると思うけどそれと同じですな。ちょうど今会社の後輩を指導している時期なのでちょっと共感しちゃったわけです。
でもって、黒木の場合はもっともらしい理屈をこねた舎弟をボコボコにするわけですが、もちろん僕はそんなことしません。むしろもっともらしい理屈に丸め込まれちゃったりするわけです(涙)

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です