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友達

東京よりの使者

高校時代の友だちMが大阪出張の帰りに京都に寄ってくれました。
定時を過ぎて仕事を切り上げようとしたら、突如打ち合わせ。しかもディレクターズカットばりのロングバージョン。19時半頃会社を出て、歩いて10分もかからないところもバスに乗って猛ダッシュ。Mは21時34分京都駅発の新幹線の終電で帰るからなにしろ時間がない。
西院のマックに入るとMが待ってた。東京から遠く離れたこの場所で、高校の友だちが待っていた事が凄く不思議な感じがして嬉しかった。興奮して最初の30分は僕がしゃべりっぱなし。僕が寂しがってるって人づてに聞いて、出張の帰りに寄ってくれたらしい。社会人になってからは1年に1回会うか会わないかだったけど、会いに来てくれてすげえ嬉しかったなあ。やっぱ友だちってイイもんだ。大切にしなきゃ・・。

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日頃の出来事

川村カオリさんとピンクリボン

ピンクリボン
高校の頃、川村かおりが好きでした。
中学、高校時代に好きだったアーティストって人格形成に大きな影響を与えると思います。僕の場合は
1,長渕剛、2,ザ・ブルーハーツ、3,川村かおりです。
川村かおりは曲の歌詞がなんだかとっても僕の心を震わしたんだよなあ。
で、長渕やブルーハーツ(ヒロトとマーシー)は今でも聴き続けてるけど、川村かおりの場合は活動休止を経てパンク路線になってからはあんまり聴いてなかった。最近は「川村かおり」じゃなくて「川村カオリ」だっていうのも知らなかった。
で最近久々に川村カオリのニュースを耳にしたのが、ガンを再発したという残念な話題。
青春時代のテーマソングが大変な病気と闘ってる。凄くショックだった。
それから色々調べたら川村カオリさん(個人としての表記は「さん」付けで)はピンクリボン活動に参加していることが分かった。
恥ずかしながら僕はそれで初めてピンクリボンを知った。ピンクリボンは乳がんの早期発見をうながす世界的な活動らしい。
そのピンクリボン活動の一環のスマイルウォーク神戸大会に川村さんが参加されるので、夫婦で参加しました。
僕の青春時代に大きな影響を与えた人が病気と闘ってる。そして同じ悲しみに遭遇する人がいなくなるように活動をしてる。
僕もその活動に参加したいと思いました。
偽善だけは嫌だから書いておくけど、力になりたいとか、乳がん撲滅に貢献したいとかそんな素晴らしい動機じゃなかったんです。
そんなに偉くないです僕は。何が出来るのか何を感じるのか分からないけど、とにかく行ってみようと。かつて僕に影響を与えた人の十数年後の今の姿はどんななんだろう。どうやって病気と立ち向かってるんだろう。そんな感じだったかな。
三宮の会場に着くとたくさんの人だかり。みんなピンクのゼッケンを付けてる。ステージでは小谷実可子さんと一緒に川村さんが開会セレモニーをしてた。なんか古い友人に出逢った感覚。もちろん話したことないけど。
1500円の参加費(一部日本対がん協会へ寄付される)を払って、ゼッケンをもらって5kmのウォーキングスタート。大勢の人が歩くので先頭が出発してから15分後くらいにスタート。こういうウォーキング参加は初めてなんだけど、前後に人がいてなかなか自分のペースで歩けないから思ったより疲れる。
北野の異人館まで行って戻ってくるコースは、こないだ神戸を散歩した時とほとんど同じコースだったのがちょっと残念だったけど、ソフトクリームを食べたり、生田神社でお参りしたりしながらのんびり約1時間30分でゴール。
ゴールするとゲストたち(荻原次晴さん、小谷実可子さん、牧野エミさん、川村カオリさん)と専門医(沢井ユカ先生)のパネルディスカッションが行われてた。牧野さんと川村さんの乳がん経験者のコメントは重みがあって、説得力があったけど一番響いたのは沢井先生のお話。
高齢で出産した人や太ってる人は乳がんにかかる可能性が少し高いという話をした後で
「こういう話をすると、みんながんにならないと信じたいから、高齢出産してない人や痩せてる人は、私は大丈夫って思いたがる。でもそれは違う。みんなに危険性があってちょっと危険度が高い人もいるというだけ。若い時に出産した人も痩せてる人もみんな危険性はあるんです。私だけは大丈夫って思わないで」
なるほどなるほどそうですよね。これって乳がんだけじゃないよなあ。人はとかく自分だけは大丈夫って思いたがる。災難にぶち当たってからやっと気付く。健康な時に病気の自分なんてイメージできないししたくないもんねえ。おびえてばかりじゃ前に進めないけどある程度の備えは必要だ。
こういう意識を高める為にピンクリボンがあるんだな。あたり前だけどどんな乳がん患者でも最初は乳がん患者じゃなかった。特別な人だけがかかる病気じゃない。普通の人が普通にかかる病気。
そして乳がんはどれだけ早く発見できるかが治療の成功率を高めるポイントのようです。早く見つけていれば助かったのに・・・こういう後悔をする人が減りますように。いなくなりますようにと。そういう活動です。
そのディスカッションの後、なんと川村さんと直接お話しすることが出来ました。ステージの後ろで来場者ときさくにお話しされていたので、僕たちもちょっとだけ。
まさかこんな展開になると思ってなかったのでめちゃくちゃ緊張した。憧れの人に会えて舞い上がってしまった・・・。しかも病気と闘っているので言葉をうまく選べなくて。
「高校のときよく聴いてました。金色のライオン大好きでした・・。」
すると
「私も大好きですっ!!」
って元気に返してくれた。パンク以前の歌は封印したのかと思ってたけど、実際はどういう心境なんだろ。ほんとはそういうところを聞いてみたかったけど、今日のイベントを考えると場違いな気がして
「以前川村さんからいっぱい元気をもらいました。だから今日は川村さんに元気をお返ししたくて来ました。頑張ってください」
って月並みな言葉をかけてしまった。ありがとうって言ってくれたけど、ひどいこと言っちゃった気がする。
川村さんはもう充分頑張ってる。僕に言われなくたって頑張ってる。川村さんに元気をお返ししたいっていう動機もホントのところと少し違う。これじゃ一番嫌だった偽善じゃないか。僕は今の川村さんが頑張ってる姿を見て、やっぱり力をもらいたかっただけだ。川村さんは病気と闘ってるのに、健康な僕はなおも川村さんから何かをもらいたがってた。
その挙句直接言葉を交わせる機会にもかかわらず、僕は舞い上がって本心と違うことを話してしまった。凄く自己嫌悪に落ちました。明るく振る舞ってる川村さんに対して緊張で湿っぽく話しちゃったのも嫌だったなあ。なんかちっちぇーなあ俺!しっかりしろ!
川村さんのポジティブで力強い姿を見てこっちが力をもらったんだと、その素直な気持ちを伝えられればよかった。ありがとうって言えればよかった。
頑張れとか元気をあげたいとかおこがましいよ。恥ずかしい。
罪滅ぼしってわけじゃないけど、僕はこのブログで川村さんが活動しているピンクリボンの普及に協力したい。
僕は医者じゃないから川村さんの病気の治療には力になれない。だけども川村さんの活動には協力できると思う。
ピンクリボンのことを色々調べたら、その活動に疑問を持つ人も多いことが分かった。大規模な活動を行うにはたくさんのお金が必要になる。そこにつけこんで儲けようとする企業や人もいるのかもしれない。全てが正しく行われていないかもしれない。
だけども乳がんの早期発見を促すというその主旨は正しいと断言できる。女性に限らず男性も乳がん検診の必要性を認識しましょう。
リンク
ピンクリボンフェスティバルのサイト

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TVの感想

24TWENTY FOUR シーズン6

ついにシリーズ最新作まで来てしまった。6月にシーズン3を見てからわずか4ヶ月で一気に見たのに、このシーズン6を見てしまうと1年以上次回作が見られない。そんなに長い間ジャックに会えなくなるのは寂しいよう。もうちょっと間を置いてシーズン6を見るか?
いやいや、シーズン5があの終わり方だったので一刻も早く見たい。我慢できずに一気に見ました。先週の土日で20時間分見て今日ゴール。世界一のハードボイルド、ジャック・バウワーとしばしのお別れ。
6作に通じる24のテーマは「情熱と暴走」。ジャックは誰よりも事件解決への情熱を注ぐ。時にそれは暴走に見える。情熱と暴走は紙一重。ところが今回は20ヶ月のトラウマのせいでかなりスロースターターなジャック。スイッチが入るのは第4話。シーズン6の第4話はシリーズ中最高レベルの激震が走る。6作目にもなるのにいつもハラハラさせられるのは、いつまで経っても話の展開が読めないから。まさか撃たないでしょってシーンで撃っちゃうからねジャックは。ジャックの暴走に僕らは必死について行く。ときおり振り切られそうになりながら。
シーズン6は脇を固めるキャラもかなり良かった。ホワイトハウスではトム・レノックス(ピーター・マクニコル)。CTUではマイク・ドイル。彼らは時に準主役クラスと対立するけど、それは情熱のベクトルが少しずれているだけで、悪人だからじゃない。熱意があって賢くて行動力もある。そしてジャックとはひと味違う冷静さも持ってる。僕はドイルがかなり気に入りました。トニーとカーティスの後を引き継げるのはドイルだ。シーズン5のリンも一瞬いけるかもって思ったんだけどね。
情熱と暴走というテーマの一方で、恋愛と仕事という天秤も24では大きなテーマ。いつもは恋愛が仕事の足を引っ張ってるイメージだけど、今回は仕事で恋愛が壊される印象が強い。やっぱり愛が一番さって言いたかったんだろうか。モリスとクロエの顛末なんてこれまでの24っぽくないなー。でもこっちのほうが好きだけど。
あとはやっぱりジャックに幸せになってほしい。今回のラストも辛いよう。ヘラー長官冷たすぎるよ。
それと前回のピーター・ウェラーに引き続き、今回も有名俳優が出演。
トム・レノックス役はアリー my Loveやビーンに出てるピーター・マクニコル。スコット役はロード・オブ・ドッグタウンのマイケル・アンガラノ。
次回作は果たして誰が出るんでしょうか。
そのシーズン7は2009年1月からアメリカで放送されるらしい。日本でDVD化するのは早くて1年後かな。噂では僕が一番好きなあのお方が電撃復帰するとかしないとか。待ちきれないいい。