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川村カオリさんとピンクリボン

川村カオリさんとピンクリボンスマイルウォーキング神戸

ピンクリボン
高校の頃、川村かおりが好きでした。
中学、高校時代に好きだったアーティストって人格形成に大きな影響を与えると思います。僕の場合は
1,長渕剛、2,ザ・ブルーハーツ、3,川村かおりです。
川村かおりは曲の歌詞がなんだかとっても僕の心を震わしたんだよなあ。
で、長渕やブルーハーツ(ヒロトとマーシー)は今でも聴き続けてるけど、川村かおりの場合は活動休止を経てパンク路線になってからはあんまり聴いてなかった。最近は「川村かおり」じゃなくて「川村カオリ」だっていうのも知らなかった。
で最近久々に川村カオリのニュースを耳にしたのが、ガンを再発したという残念な話題。
青春時代のテーマソングが大変な病気と闘ってる。凄くショックだった。
それから色々調べたら川村カオリさん(個人としての表記は「さん」付けで)はピンクリボン活動に参加していることが分かった。
恥ずかしながら僕はそれで初めてピンクリボンを知った。ピンクリボンは乳がんの早期発見をうながす世界的な活動らしい。
そのピンクリボン活動の一環のスマイルウォーク神戸大会に川村さんが参加されるので、夫婦で参加しました。
僕の青春時代に大きな影響を与えた人が病気と闘ってる。そして同じ悲しみに遭遇する人がいなくなるように活動をしてる。
僕もその活動に参加したいと思いました。
偽善だけは嫌だから書いておくけど、力になりたいとか、乳がん撲滅に貢献したいとかそんな素晴らしい動機じゃなかったんです。
そんなに偉くないです僕は。何が出来るのか何を感じるのか分からないけど、とにかく行ってみようと。かつて僕に影響を与えた人の十数年後の今の姿はどんななんだろう。どうやって病気と立ち向かってるんだろう。そんな感じだったかな。
三宮の会場に着くとたくさんの人だかり。みんなピンクのゼッケンを付けてる。ステージでは小谷実可子さんと一緒に川村さんが開会セレモニーをしてた。なんか古い友人に出逢った感覚。もちろん話したことないけど。
1500円の参加費(一部日本対がん協会へ寄付される)を払って、ゼッケンをもらって5kmのウォーキングスタート。大勢の人が歩くので先頭が出発してから15分後くらいにスタート。こういうウォーキング参加は初めてなんだけど、前後に人がいてなかなか自分のペースで歩けないから思ったより疲れる。
北野の異人館まで行って戻ってくるコースは、こないだ神戸を散歩した時とほとんど同じコースだったのがちょっと残念だったけど、ソフトクリームを食べたり、生田神社でお参りしたりしながらのんびり約1時間30分でゴール。
ゴールするとゲストたち(荻原次晴さん、小谷実可子さん、牧野エミさん、川村カオリさん)と専門医(沢井ユカ先生)のパネルディスカッションが行われてた。牧野さんと川村さんの乳がん経験者のコメントは重みがあって、説得力があったけど一番響いたのは沢井先生のお話。
高齢で出産した人や太ってる人は乳がんにかかる可能性が少し高いという話をした後で
「こういう話をすると、みんながんにならないと信じたいから、高齢出産してない人や痩せてる人は、私は大丈夫って思いたがる。でもそれは違う。みんなに危険性があってちょっと危険度が高い人もいるというだけ。若い時に出産した人も痩せてる人もみんな危険性はあるんです。私だけは大丈夫って思わないで」
なるほどなるほどそうですよね。これって乳がんだけじゃないよなあ。人はとかく自分だけは大丈夫って思いたがる。災難にぶち当たってからやっと気付く。健康な時に病気の自分なんてイメージできないししたくないもんねえ。おびえてばかりじゃ前に進めないけどある程度の備えは必要だ。
こういう意識を高める為にピンクリボンがあるんだな。あたり前だけどどんな乳がん患者でも最初は乳がん患者じゃなかった。特別な人だけがかかる病気じゃない。普通の人が普通にかかる病気。
そして乳がんはどれだけ早く発見できるかが治療の成功率を高めるポイントのようです。早く見つけていれば助かったのに・・・こういう後悔をする人が減りますように。いなくなりますようにと。そういう活動です。
そのディスカッションの後、なんと川村さんと直接お話しすることが出来ました。ステージの後ろで来場者ときさくにお話しされていたので、僕たちもちょっとだけ。
まさかこんな展開になると思ってなかったのでめちゃくちゃ緊張した。憧れの人に会えて舞い上がってしまった・・・。しかも病気と闘っているので言葉をうまく選べなくて。
「高校のときよく聴いてました。金色のライオン大好きでした・・。」
すると
「私も大好きですっ!!」
って元気に返してくれた。パンク以前の歌は封印したのかと思ってたけど、実際はどういう心境なんだろ。ほんとはそういうところを聞いてみたかったけど、今日のイベントを考えると場違いな気がして
「以前川村さんからいっぱい元気をもらいました。だから今日は川村さんに元気をお返ししたくて来ました。頑張ってください」
って月並みな言葉をかけてしまった。ありがとうって言ってくれたけど、ひどいこと言っちゃった気がする。
川村さんはもう充分頑張ってる。僕に言われなくたって頑張ってる。川村さんに元気をお返ししたいっていう動機もホントのところと少し違う。これじゃ一番嫌だった偽善じゃないか。僕は今の川村さんが頑張ってる姿を見て、やっぱり力をもらいたかっただけだ。川村さんは病気と闘ってるのに、健康な僕はなおも川村さんから何かをもらいたがってた。
その挙句直接言葉を交わせる機会にもかかわらず、僕は舞い上がって本心と違うことを話してしまった。凄く自己嫌悪に落ちました。明るく振る舞ってる川村さんに対して緊張で湿っぽく話しちゃったのも嫌だったなあ。なんかちっちぇーなあ俺!しっかりしろ!
川村さんのポジティブで力強い姿を見てこっちが力をもらったんだと、その素直な気持ちを伝えられればよかった。ありがとうって言えればよかった。
頑張れとか元気をあげたいとかおこがましいよ。恥ずかしい。
罪滅ぼしってわけじゃないけど、僕はこのブログで川村さんが活動しているピンクリボンの普及に協力したい。
僕は医者じゃないから川村さんの病気の治療には力になれない。だけども川村さんの活動には協力できると思う。
ピンクリボンのことを色々調べたら、その活動に疑問を持つ人も多いことが分かった。大規模な活動を行うにはたくさんのお金が必要になる。そこにつけこんで儲けようとする企業や人もいるのかもしれない。全てが正しく行われていないかもしれない。
だけども乳がんの早期発見を促すというその主旨は正しいと断言できる。女性に限らず男性も乳がん検診の必要性を認識しましょう。
リンク
ピンクリボンフェスティバルのサイト

「川村カオリさんとピンクリボン」への3件の返信

亡くなっちゃったね…。
私は中学の頃かな、姉の影響で聞いてた。ショートカットで可愛かったよね。
イメージ的には土屋アンナみたいだった記憶があるよ。
しかも、何かバラエティに出てなかったっけ?
結構前にテレビのドキュメンタリーで胸が痛くて娘を抱きしめてやることができないのが辛いって言うのを聞いて切なくなったよ
また一人大物アーティストが亡くなったね。
>高齢で出産した人や太ってる人は乳がんにかかる可能性が少し高い
これから出産…
常に太ってる…非常にまずいです。
ご冥福をお祈りいたします。

亡くなっちゃったなあ。。
俺の中の序列では長渕>ヒロト>川村かおりではあったけど、かなり好きだったからね。
ショックだよ。
最後まで生き抜くってこういうことなんだなって思った。
ピンクリボンで話した時にもっと伝えたいことがあったのに・・ってまだちょっと後悔してるよ。
朝のワイドショーで川村カオリさん天国へって言ってたのが印象的だった。
亡くなったっていうより、天国へ行ったって感じがしっくりくるな。
コメントじゃなくてブログ記事書けば良かったかな。

>ピンクリボンで話した時にもっと伝えたいことがあったのに・・ってまだちょっと後悔してるよ。
でも、
>最後まで生き抜くってこういうことなんだなって思った。
って気持ちがきっと今、伝わってる気がするし、本人が伝えたいこともドミノに伝わって
さらに私にも伝わるからそれだけでも十分な気がする。
まぁ、後悔は本人の気持ちしだいだから、薄れないとは思うけど…。
やっぱり、blogが良かったんじゃない?

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