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本の感想

伝える力

池上彰著「伝える力」の感想

仕事で上司や他の部門の人に報告あるいは説明をする機会が最近多くなってきて、自分は知ってるけど、相手は知らないことを伝える難しさを痛感していました。
そんな僕にとって「伝える力」というこの本のタイトルは、思わず衝動買いしてしまうのに充分なインパクトでした。
著者は週刊こどもニュースの池上彰。どうやらベストセラーらしい。
「伝える力」を説明している本だけあってかなり読みやすく、理解しやすい。
書かれていることは特に目新しいことはあまりないんだけど、実践できているか?ということになるとあまり実践できていないのかもしれない。
一番身につまされたのは「演繹法」と「帰納法」のくだり。
前提ありきで話を進めるのが演繹法。いろいろな情報を集めて結果を出すのが帰納法。
本にも書いてあるけど、ビジネスパーソンの場合は時間がない為に演繹法を用いることが多い。全く同感。大体の感と経験から結果を決めつけて、その結果を理論武装する形で報告書を作ってく。途中であれ?間違ってるかもと思ってもなかなか引き返せない。
そういう報告は大体ダメね。相手に見抜かれて突っ込まれて、ゴメンナサイってなるのがオチ。とはいえいちいち膨大な時間を費やすわけにもいかないビジネスマンには緩やかな演繹法をお勧めしています。
仮説を立てて検証を行い、仮説と違うことに気づいたら潔く軌道を修正する。
それまでの検証が無駄になるなんて思っちゃいけません。仮説をくつがえす事実を発見した時に思わず見なかったことにしようとしてしまいがちだけど、そこは冷静に事実を見ないとダメですね。
うん。これもまあ分かっちゃいるんですよ。ただやっぱり実践できてないんですよね。
この本を読んだからって心が入れ替わるわけじゃないだろうけど、ちょっとでも気を付けてみようと思ったりしました。
あと、良いアウトプットをする為には、たくさんインプットせよとありました。
つまりたくさん本を読みなさいと。
そうだよなあ。これも分かっちゃいるんだけど、最近全然本を読んでないな。
いかんいかん。

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