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本の感想

西の魔女が死んだ

いまさらの感もあるけど、スマートフォンが流行ってますよね。いつでもどこでも最新の情報を手に入れることが出来て便利。スマートフォンを使いこなせてる人と使えていない人では人生の効率性に随分差があるなって思います。
でも、街中で恋人や友達と一緒にいるのに携帯の画面を忙しくタップしている人を見ると使いこなしているんだか、使わされてるんだか分からなくなる時もあります。まあ、こういう感覚は僕が歳をとったからなんだろうなとも思うので考えないようにしてますけど。
何でこんなことを書いたかというと、世の中がどんなに便利になっても大事にしなきゃいけないものを教えてくれた気がするからなんですね。この「西の魔女が死んだ」っていう本は。
やっぱり人間は動物だから、自然との繋がりは忘れちゃいけない。自然の豊かさに感謝するってことはどんなに科学が進歩しても大切なこと。
それともう一つ印象に残ったのは魔女修業。
魔女修業って言ってもほうきにまたがるわけじゃなくてやることはとてもシンプル。
主人公の祖母である西の魔女が言うには、
魔女にとって一番大切なのは意思の力であり、自分で決めたことをやり遂げる力だという。
それって、魔女だけじゃなくて誰にとっても大切なことですよね。
シンプルで強烈なメッセージでした。
ちなみに物語もとっても良いです。ラスト3ページで号泣です。

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映画の感想

食べて、祈って、恋をして

想像していた通り、たんたんとした映画で、つまらないでも面白いでもなかったんだけど、今の20代30代はこの映画に共感出来る人が多いんじゃないかなと思ったので感想を書きます。
思いっきりネタばれなのでこれからこの映画を観ようと思っている人は読まないで下さい。
ストーリーの概要はジュリア・ロバーツが演じる主人公が自分探しの旅に出るわけなんだけど、バリの占い師の言葉は多くの現代の若者に向けられていたんじゃないかな。
「愛のために調和を失うことは、調和のある行き方の一部なんだよ」
「若者」と一括りにするのは良くないけども、晩婚化が進んでますよね、今。
色々理由があると思うけど、一人の生活が楽しいってことが原因の一つじゃないかと思うんです。
インターネットでたくさんの人と繋がった気になれるし、娯楽の種類や数はとても多い。
自分の楽しみ方や流儀を確立して「調和のある生き方」をしていると感じている人の中には、恋人を作ったり結婚したりすることは、調和を乱すことだと思っている人もいるんじゃないでしょうか。
娯楽たくさんの楽しい世の中ということが原因で人を愛せなくなっているのなら悲しいです。
なんか説教じみた感想になっちゃいましたね。説教というかおっさんか。
歳をとったもんですなあ。