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本の感想

3652 伊坂幸太郎エッセイ集

伊坂幸太郎著「3652伊坂幸太郎エッセイ集」の感想

あの伊坂幸太郎がエッセイ集を出しているのかと驚きました。
あとがきで本人が書かれているけど、やはりエッセイは苦手なんだそうな。確かにエッセイスト(そんな職業があるのか分からないけど)が書くエッセイとはちょっと違う。
僕がエッセイを面白いと思うのは目の付けどころが違うなーって感心したり、おもしろおかしい表現に出会えるからなんだけど、このエッセイ集はそういうエッセイとはちょっと違うかなあ。
物事を深く掘り下げて捉えた理屈っぽいエッセイという感じでしょうか。理屈っぽいという表現は批判しているように思われるかもしれないけど、そうじゃないです。
その理屈っぽさは伊坂幸太郎っぽさだと思うのです。
ああ、こういう人だからああいう小説が書けるんだなみたいなそういう感じ。
あと、小説に対する愛情がよく伝わって来ます。伊坂さんの書評は本当に丁寧で紹介されている全ての作品を読みたくなってくる。(ということで佐藤哲也という人の本を1冊読んでみたけど、残念ながらちょっと自分好みではなかった・・)
それにしても10年の積み重ねというのは凄い重みですね。2週間くらいで一気に読んじゃったけど、ちょっと失礼だったかな。

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