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本の感想

浅田次郎著「王妃の館」

浅田次郎著「王妃の館」の感想

年末にパリに行くことにしたところ、親がこの本を貸してくれました。
パリのヴォージュ広場にある通称「王妃の館」と呼ばれるシャトー・ドゥ・ラ・レーヌという格式あるホテルに泊まる日本人ツアーの物語。このシャトー・ドゥ・ラ・レーヌは実在するパヴィヨン・ド・ラ・レーヌというホテルをモデルにしています。小説の中で「地球の歩き方」にも載っていないと書いてあったけどモデルとなったホテルはばっちり地球の歩き方に載ってます。
ま、そんなことはどうでも良いのですが、上下巻を読んで3回くらい爆笑しました。・・・が、全体的にはあんまりストーリーに入り込めなかったです。そもそもの設定にかなり違和感を感じてしまいました。ややネタバレですが、どうしても端数の金額も必要だったのであれば150万円のツアーを170万円に価格設定すると思うのです。めちゃくちゃ格式高いホテルなのであれば、まずこんなことしないだろうし・・・。
もちろんフィクションだから多少は無茶な設定があって良いんだけど、要はスマートに騙して欲しいんですよね。今回はちょっとスマートじゃなかったな。
また現代の物語と同時並行でルイ14世の時代の「王妃の館」の話も展開されます。こちらの物語は最初はあんまり面白くないんだけど、どんどん引き込まれていって、結局現代の物語より楽しめたなー。
ということでお話そのものはまあちょっと笑えたと言う程度だけど、パリ旅行のテンションは上がりました。行く予定じゃなかったヴェルサイユにも行きたくなっちゃった・・・。どうしよ。

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