そのけはないけど!男が惚れる男の映画10選

映画を観ていると、この女の人キレイだなーと思うことよりも、この男の人カッコいいなーと思うことのほうが多かったりします。映画業界がまだまだ男社会だからでしょうか?それとも僕にそのけがあることに僕自身が気付いてないだけなんでしょうか・・・。ということで、僕が惚れたヤロウ共を紹介致します!

10位
 ダラス・バイヤーズクラブ


監督:ジャン=マルク・ヴァレ
出演:マシュー・マコノヒー/ジャレッド・レトー/ジェニファー・ガーナー

生きる目的は死なないこと!俺は死ぬまで生きるんだ!

電気技師のロン・ウッドルーフが、HIV陽性と宣告されてから自分の人生を逞しく生きる姿を描いた映画。病気と診断される前のロンには全く憧れないけど、病気になって生まれ変わったロンに惚れます!

散々語り尽くされてるように、健康のありがたみは病気になってわかるもの。
ロンもそうだったんだけど、ロンが人と違うのは余命30日と言われても諦めずに助かる道を探して戦ったということ。そうしていくうちに、ロンは自分の命の他にも大切なものがあることに気がついていくのです。普通の人だったら医師の言いなりになって、あっという間に病院でなす術も無く死を待つしか無いのでしょうね。
病気の人も、健康な人も、いつかは死にます。死ぬまで必死に生きるってことが大事なんじゃないでしょうか。

主演のマシュー・マコノヒーは評決のときの知的な弁護士の繊細なイメージがあったんだけど、本作では全く違う姿を見せてくれます。この役者魂にも惚れてしまいますな。

映画の前半は辛くて重たいけど、乗り切って最後まで見て下さい!

9位
 トランスポーター


監督:ルイ・レテリエ、コリー・ユン
出演:ジェイソン・ステイサム/スー・チー/マット・シュルツ

ハゲがダサいって誰が決めた!

ジェイソン・ステイサムとかジャン・レノとか・・、外国の人はハゲてもカッコイイ人が多いですね。どうなんだろ、それでも髪があったほうがイイとされてるんだろうか。例えばジェイソン・ステイサム本人もできることならフサフサを望んでるんでしょうか。全くもって今の髪型というか頭型がお似合いだと思います。

それはさておき、ジェイソン・ステイサムがかっこいいハゲだからこの映画を選んだわけじゃありません。誰にも真似出来ない専門性を持ったプロフェッショナルの姿がとてもカッコいいのです。さすがにフランク(ジェイソン・ステイサムが演じる主人公)のような格闘技術やドライビングテクニックを身につけるのは無理だとしても、会社や仲間内で自分が一番と言えるような専門性を持つことは出来ると思います。この分野ならあいつが一番だと言われるような男になりたいもんです。

ちなみに巷ではブルース・ウィリスもかっこいいハゲに認定されていますが、僕は断然ジェイソン・ステイサムのほうがイケてると思います。

8位
 ダーティーハリー


監督:ドン・シーゲル
出演:クリント・イーストウッド/ハリー・ガーディノ/アンディ・ロビンソン

即断即決の男、ハリー・キャラハン刑事

理想の男の条件というのは色々あると思いますが、ブレない、迷わないというのも条件の一つのように思います。ダーティーハリーことハリー・キャラハン刑事はその点において百点満点です。難しい判断を下す時に誰でも迷うじゃないですか。時には判断したことに後悔することもあるでしょう。ところがダーティーハリーは全く躊躇せず犯罪者を44口径マグナムで射殺していきます。

射殺ってことは、一瞬で有罪判決を下して死刑執行するのと同じ。陪審員制度でも有罪判決を下すことに自信が持てずに苦悩する人が多いというのに、ダーティーハリーは迷いません。今までその判断が間違ってなかったから自信があるんでしょうね。失敗したことがある人ならこんなに真っ直ぐ突き進めないはず。

7位
 ブロークバック・マウンテン

監督:アン・リー
出演:ヒース・レジャー/ジェイク・ギレンホール/アン・ハサウェイ

文字通り男が惚れる男の映画

最初に断っておくと、僕はこの二人には全く惚れませんが、男が惚れる男の映画であることは間違いないでしょうから、ランクインです。正直言うと感情移入が全く出来ず、この映画を楽しめたかと言うとかなり微妙なのですが、CHANNELCINEMA.COMでも評価が高い作品です。
ヒース・レジャーは大好きなのですが、この作品のヒース・レジャーはどうにも・・・。

なんというか男同士の純愛という時点でなかなか飲み込めないのところへきて、ゲイというよりバイで、しかも不倫で・・もう理解不能なんです。
若干ネタバレしますが、ネコとタチってあんなに一瞬で決まるもんなんでしょうか?二人ともタチ(あるいはネコ)だったらケンカになるんじゃないかと・・・。

いや・・ランキングさせておいて申し訳ないですが、いったいこの映画のどこが良いんですか(笑)?この映画が面白いと思ったかたは是非CHANNELCINEMA.COMで投票して下さい!

6位
 ウルフ・オブ・ウォールストリート


監督:マーティン・スコセッシ
出演:レオナルド・ディカプリオ/ジョナ・ヒル/マシュー・マコノヒー

ウォール街のヒトラーか?ジョーダン・ベルフォートのブッ飛んだ人生!

ヒトラーはとんでもない過ちを犯した人である一方で、もの凄いカリスマ性がありました。そのカリスマ性はやっぱりあの演説力からくるんじゃないでしょうか。もちろん僕はドイツ語は分からないけど、身振り手振りで煽るような力強い演説を聞いていると、よく分からんけど「そうだそうだ」と言いたくなってしまいます。当時のドイツ国民はヒトラーに煽られてランナーズハイとかトランス状態と言われる狂乱状態だったんじゃないでしょうか。

この映画の主人公のジョーダン・ベルフォートがその演説力で人を魅了して、魅了された人々が狂乱状態になっていくという点は、ナチスドイツに通じるものがあります。その狂乱状態があまりにもケタ違いだからかなり笑えます。笑えると言っても金、ドラッグ、セックスのオンパレードで全く健全ではないので、家族で観るのは止めましょう(ちなみに18禁です)。

ヒトラーもジョーダンもやってることは全く尊敬出来ないけど、そのカッコイイ話し方に憧れてしまいます。

5位
 ブレイブハート


監督:メル・ギブソン
出演:メル・ギブソン/ソフィー・マルソー/ブレンダン・グリーソン

大きな敵と戦う勇気を!

誰でも多かれ少なかれ理不尽な状況に置かれたことがあると思います。部活の先輩から理不尽なしごきを受けるとか、嫌な上司から大量の仕事を押し付けられるとか、姑からの嫌味とか。もっと理不尽な状況も色々あるだろうけど、我々現代の日本人が直面する理不尽さはそれくらいのレベルの理不尽具合だと思いますが、中世スコットランドは理不尽具合が半端じゃないです。

イングランドからの虐げられっぷりが半端じゃないのです。まあどれだけ理不尽かは映画を観ていただくとして、あなたが中世スコットランド人なら何が出来ますか?下手に抵抗すると殺されちゃうイングランド兵相手に何が出来るでしょうか?僕がこの時代にここに生まれていたら何も出来ずに身に降りかかる不幸にずっと耐えることしか出来ないんじゃないかなと思います。

僕とウォレス(主人公)の違いはなんでしょうか。そう、勇気ですよ。
ブレイブハート。
人間ここぞというときは勇気を持って戦わなきゃいかんのです。最後の最後まで戦い抜いたウォレスの勇気を少しでも見習いたいもんです。

4位
 世界最速のインディアン


監督:ロジャー・ドナルドソン
出演:アンソニー・ホプキンス/ポール・ロドリゲス/ダイアン・ラッド

夢を追わない人間は野菜と同じ!

バート・マンローというオートバイの世界最速記録保持者のお話。何が凄いってこの世界チャンピオンは67歳のおじいちゃんなんです。しかもまだまだ記録を伸ばそうとしている。おじいちゃんになった今も好きな夢を追い続けているのです。歳をとっても気持ちは若くてキラキラ輝いているから女にもモテる!
なかなかそんな夢を持ってる人はいないと思うけど、バートにとってはそれはあたり前のことなんでしょうね。
彼にしてみたら、夢を追わない人間は野菜(キャベツ)と同じなんだそうです。このままだと僕もキャベツだ。早く人間になりたーい!

ということで、めちゃくちゃ良い映画なのですが、タイトルはもう少し違うものにしたほうが良いと思います。いや、バイク好きにとっては「インディアン」といわれてピンとくるのかもしれないけど、一般的な人はインディアンと聞くとアパッチとかジェロニモみたいなアメリカ先住民的なキーワードが頭に浮かんじゃうんじゃないでしょうか。

3位
 グランブルー


監督:リュック・ベッソン
出演:ロザンナ・アークエット/ジャン・マルクバール/ジャン・レノ

沈黙は男の美学

昔、男は黙ってサッポロビールというCMがあったそうですが、寡黙な男というのは渋くてカッコイイもんです。
主人公のジャック・マイヨールはとにかく素潜りが好き。好きを通り越してイルカになりたいとすら思ってる。でもそれ以外はとんと興味無し。女性にもちょっと心が揺れる程度。子供が出来たと言われてもどこ吹く風と聞き流す始末。いつも黙って素潜りです。実際にこんな人が身近にいたらコミュニケーション障害を疑ってしまいますが、何か一つ自分の好きなことに寡黙に突き進む姿は硬派でカッコいいなと思います。
一方でライバルのエンゾ(ジャン・レノ)みたいにいつも陽気で周りを明るくする人も違う意味でカッコいいですけどね。

この映画の素晴らしさはそこだけじゃないけど、ジャックの真っ直ぐさに惚れてしまいます。
ただし、実在のジャック・マイヨールはこんな人ではなかったようです。じつによくしゃべり、女性も大好きだったみたい(笑)。

2位
 マルコムX


監督:スパイク・リー
出演:デンゼル・ワシントン/アンジェラ・バセット/アル・フリーマン・Jr

マルコムXの出身大学は刑務所の図書館!

不良が更正する感動物語に対して「本当に偉いのは最初から真面目にやってる人じゃないか」という意見を聞いたことがあります。確かにそう思います。そう思うけど、底力があるのは悪いことを出来る人なのかもしれないとも思います。
多少の悪いことが出来る度胸がないと大きなことを成し遂げられないんじゃないかと。そもそも差別という理不尽な状況にあるわけだから正攻法だけじゃ状況は変えられないんだと思います。

黒人差別の現実は知る由もないけど、ワルだった男が知識を身に付けて過激なやり方で世の中を変えていく姿に惚れます。
マルコムXの言葉を借りれば
前科者であることは恥ではない。
犯罪者であり続けることが恥
ということ。大事なのは今、そして未来。

ちなみにマルコムXと比較されることが多いキング牧師は大学を卒業する時に法律家になるか牧師になるかで迷ったというインテリかつ人格者。ということで、まあ最初から真面目な人が大きいことを成し遂げることもあるようですね。

1位
 チェ 28歳の革命

監督:スティーヴン・ソダーバーグ
出演:ベニチオ・デル・トロ/デミアン・ビチル/サンティアゴ・カブレラ

もしわれわれが空想家のようだといわれるならば、
救いがたい理想主義者だといわれるならば、
できもしないことを考えているといわれるならば、
何千回でも答えよう、そのとおりだと!

南米の革命家であるチェ・ゲバラが日本でも人気があるのは絵になる男だったということが大きいのでしょうね。RAGE AGAINST THE MACHINEのTシャツのモチーフになってるのも、マラドーナがタトゥーを入れたのもいわゆるイケメンだったからなんだと思います。もしチェゲバラがブサイクだったらTシャツにプリントされないだろうし、マラドーナの体に刻まれることもなかったでしょう。

もちろん、ただイケメンということだけでチェ・ゲバラが尊敬されているわけではありません。素晴らしい人だった上にイケメンだからこれだけの人気者なのです。何が凄いって革命をし続けているところが凄い。有名なのはキューバ革命だけど、チェは革命が成功してしばらくキューバに留まった後、コンゴやボリビアで新たな革命を起こそうとした。世界中を良くしようと真剣に考えていた理想家だったところが凄いのです。人類史上唯一の職業革命家と言えるんじゃないでしょうか。

本作は「28歳の革命」と「39歳別れの手紙」の2部作で、「28歳の革命」でキューバ革命を描いていていて、「39歳別れの手紙」ではボリビア革命を描いています。チェの凄いところは革命に何度も身を投じたところだと思っているので、本当は「39歳別れの手紙」こそがチェの素晴らしい部分を表現していると思うんだけど、なにせ成功しないもんだから映画としては辛いのです。エンターテイメント性を考えると「28歳の革命」がオススメです。でもやっぱり両方とも観て欲しいところです。


いかがでしたか?みんなカッコいい男達ですよね。自分に自信を持つ、やりたいことをやり続ける、ワルにもなれる、人にどう思われても気にしない、そんなところがカッコいい男の条件でしょうか。そういう条件を全部満たしている必要はないんだけど、悲しいことにイケメンであることというのは絶対条件なんだよなあ・・・。
みなさんもカッコいい男が出てくる映画をCHANNELCINEMA.COMで投票して下さい!

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