大晦日の今日はトロムソの街を探索です。北緯70度のこの街は10時30分頃にようやく明け方のような明るさになって14時30分には暗くなっていきます。
トロムソで遊べるのは2日しかないので、どこに行こうか迷うかと思ったけど、全然迷う必要はありませんでした。なぜなら大晦日と元旦はほぼ全てのお店、博物館は閉まっているからです・・・。トホホ。

14時でもこんなに暗い!

それでも何かあるかもしれないと思い、ツーリストセンターに行くと、何とPOLARIAという水族館が15時〜1時間だけオープンするというじゃないですか!!
水族館大好きの僕としては最高です!水族館のオープンまで時間があったので、スポーツショップでトロムソIL(地元のサッカークラブ)のユニホームを探したんだけど、どこにも売ってなくて、スタジアムに行かないと買えないとのこと。当然スタジアムは休み。できるだけ旅先のサッカーチームのユニホームをお土産にしているのですが、残念ながら今回は買えませんでした。

SEAL

POLARIAは非常に小さい水族館で北極圏の生き物が集められています。目玉はアザラシ。あっさり館内を見終わってしまい、少し拍子抜けしていると、ドイツ人の団体旅行客がやってきて、北極圏の生き物の様子をまとめた20分くらいのパノラマ映画が上映され、アザラシのショーもやってくれました。
今日はこの団体客が来るので特別に1時間だけオープンしたそうです。ドイツ人に感謝です。アザラシのショーは飼育員がかなりしっかり説明してくれて(英語なので半分以上分からなかったけど)、けっこう楽しめました。何故かアザラシが、飼育員の英語を理解していたように見えたのが不思議です。名前を呼ばれるたアザラシだけが、飼育員に近寄ったりしてたし・・。
それと意外にもあなどれなかったのがパノラマ映画!スヴォルバール諸島の人の手が全く加わっていない大自然を見て、ホントに人間の住んでいるところって地球のほんの一部なんだなと思いました。
ちなみにトロムソは日本人旅行者が多いので、POLARIAのパンフレットにも日本語訳があったんだけど、外人さんが書いた日本語のようで、ところどころ意味不明なところがありました。少し可愛かったので、締めの言葉を、転載します。
「どうもありがとう!と言ってお出でになり、わたしたちが挨拶をかえします。またどうぞお越しください!」

・・・ま、なんとなく理解できるけどね。
水族館を出るともう真っ暗。お店もほとんど閉まったので、バスでホテルに戻ると、昨日行方不明になっていたトランクがホテルのフロントに届けられていました。
ところがフロントに「あのトランク僕のなんだけど」と告げると、「勝手に持っていって良いよ」と言うじゃないですか。何の確認もしないで渡すなんて、よっぽど悪いことする人がいないんでしょうね(それともホテルがいい加減だったのかな?)。

オーロラに出会えました。

レストランで夕食を食べ終わると、昼過ぎから街のいたるところで、ポツポツと上がっていた花火がペースアップして上がるようになりました。空を見上げるとさっきまで吹雪いていたのが嘘のように、星が出ています。もしかしてチャンスかもと思って、外に出るとなんと1分も経つか経たないかといううちに北の空がなんとなく緑色っぽくなって来ました!
最初は冗談で「あの辺り、緑色じゃない?」なんて言っていたのが本当に明るい緑になってしかも大きくなって来ました。
オーロラです。
想像していたよりも小さかったけど、一瞬炎のようにゆらめいてオレンジと白い光も放ちました。今朝の新聞では今週はずっと雪ということだったので、ほとんどあきらめていたんだけど、ついに見ることができました。実際見てみると確かに不思議な現象で、幻想的なんだけど、人生観を変える程の衝撃はないかなというのが第一印象です。
オーロラそのものに感動するというよりはむしろ、確実に見られる保証がないものを追い求めてはるばる北極圏まで来て、その結果、幸運にも探していたものに出会えたという、達成感のようなものに感動しました。・・・ついにオーロラ見たぞ!みたいな感じです。
オーロラはその後20分くらい形、大きさ、明るさを変えて、いつのまにかなくなってしまいました。それからいよいよ2005年が近づいて来て、カウントダウン30分前くらいからは花火が間髪入れずに上がるようになって、トロムソの島全体でお祝しているようでした。
オーロラと花火に囲まれた北極圏での年越し・・・、なかなかキザだなあ。

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