フィレンツェ旅行の準備の一環として冷静と情熱のあいだを観た。
原作を読んだのは3、4年前だったので、細かい部分は忘れてたけど観てるうちに少しずつ思い出した。
原作を思い出すにつれて、映画と原作の設定の違いにちょっと違和感が・・。
まずなんと言っても「あおい」の配役がケリー・チャンっていうのにびっくり。なんで外人なのよ。松嶋菜々子とか松たか子とかでいいんじゃないの?かなり流暢だけど微妙にカタコトな日本語が気になる。でも話が進んでいくうちに判明するんだけど、どうやら日本人と韓国人か中国人のハーフという設定らしい。確か原作では純日本人だったような・・・。まあ別の作品として観ればどうってことないか。
ともかくケリー・チャンはちょっとイメージと違うと思ってたけど、挿入歌のエンヤもなんか違和感がある。エンヤの曲は好きだけどもどうにもヨーロッパの北のイメージが強いから、イタリアって感じじゃないんだよなあ。ケリーチャンといいエンヤといいマーケティング重視であざとい匂いがプンプンだ。
ということで、ややしらけたテンションでスタートしつつ、まあフィレンツェの雰囲気が感じられればいいやぐらいの気持ちで観てたんだけど、途中からかなりハマってね。
2時間そこそこの映画で10年越しの約束を表現するのはなかなか難しいと思うけど、ラストシーンは涙腺バルブ決壊。原作にはない伏線がまた実に良い具合にラストシーンを盛り上げる。小説の映画化ってどうしてもはしょるところが多くなっちゃったり、映画向けの設定がストーリーを台無しにするけど、この作品は良い方向に原作と違ってるんじゃないかな。
なんだかんだ言って、エンドロールのエンヤはグッと来たし・・。
竹野内はこの作品が映画初主演みたいだけど、見事な演技だね。声が良いし、イタリア人に混ざっても見劣りしないルックス。けっこう見直した。
ちょっと残念だったのは原作は順正視線で描いた「BLU」とあおい視線で描いた「ROSSO」の2部構成になってるんだけど、映画ではほとんど「BLU」側で作られてるってことだな。映画も2部構成にしたら面白かったんじゃないかね。
何はともあれ、フィレンツェテンション上がりました。

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