マルタ行きの飛行機に乗り遅れてしまったので、今日はローマで宿を探さなきゃいけない。
空港の到着フロアにあったホテル案内カウンタ−へ。カウンターの受付は陽気なおばちゃん。
「どこのホテルが良い?空港周辺?ローマ市内?」
明日のフライトはお昼だから、ローマの観光はほとんどできない。そう考えると空港周辺なら移動は楽か・・・。でも今晩食事することを考えると市内のほうが良いかな?
市内の方が少しでもローマの雰囲気を感じられるだろうし、結局ローマ市内に決定。
「3つ星クラスで探して良い?」
全然OK。とりあえずの宿泊だし。
「4人部屋で118ユーロ。テルミニ駅の近くのこのホテルでどう?」
モニターに映し出されたホテルの部屋の写真はちっとも魅力的じゃなかったけど、4人で118ユーロならこんなもんでしょ。OKと告げると、おばちゃんがパソコンの画面を見て大爆笑した。
「なんで笑ってるの?」
「今、友達とチャットしてるのよ。アハハ」
いやあ凄いねえ、イタリア。仕事中に友達とやりとりしてることを悪びれること無くお客さんに話しちゃうんだもんね。日本でも仕事中に私用のメールをすることはあるだろうけど、さすがにお客さんの対応中にはしないでしょ。
しかも、それをお客さんに言うなんて。でも全く嫌な気持ちはしなかったな。なんか羨ましいお国柄だなーって思いました。
この陽気さが飛行機に乗り遅れて凹んだ気持ちを和ませてくれました。
この陽気なおばちゃんは仕事中に私用メールで爆笑しちゃうけど、ちゃんと仕事もこなします。ホテルを予約した後は、シャトルタクシー(乗り合いタクシー)を斡旋してきました。片道56ユーロ。どうしようか悩んでいると、
「電車だと1人15ユーロだから、4人で60ユーロ。タクシーのほうがお得よ」
なるほど。飛行機に乗り遅れたさっきのドタバタで疲れてたしタクシーもお願いしました。すると、
「今、予約すれば明日の空港行きのシャトルタクシーは40ユーロになるわよ」
商売上手ですね。そちらもお願いしました。
シャトルタクシーは乗り合いなので、もう一組の日本人家族(4人)と一緒にローマに向かう。
タクシーでローマの街を走っていると、本当にローマは世界有数の観光都市であることを思い知らされます。ピラミデ、コロッセオ、マルセロ劇場、カンピドーリオ広場などなど、単なる移動というより観光バスに乗ってる気分です。もう1組の家族が泊まるホテルを経由して40分くらいで今夜のホテルに到着。
3つ星ホテルの定義は知りませんが、HOTEL MILOは少なくとも僕の中の3つ星ではなかったな(笑)。雑居ビルに複数のホテルが入っていて、僕らが泊まるHOTEL MILOは1階(日本では2階)がフロント。僕らの部屋は5階。途中の階は違うホテルの部屋になってます。なんというか場末感が凄かったけど、慣れちゃうとどうってことないですね。
でもって、4人部屋ってどういう部屋かと思ったけど、結局4人部屋なんて部屋はないらしく、2人部屋×2部屋でした。当然値段は同じで、2部屋で118ユーロ。ということは1部屋59ユーロ。安い!
部屋も決してバカンス感はないものの、清潔で問題無し。今後の旅行ではこういうホテルも選択肢としてありだなって思いました。

雑居ビルスタイルのホテルでした

雑居ビルスタイルのホテルでした

ちょっとホテルで一息ついて、まずは今夜泊まるはずだったマルタのホテルに電話。
今日チェックインできなくて全部の宿泊がキャンセルになったらかなわないから。
フロントで国際電話のかけ方と通話料を聞くと、
「通話料は分からないけど、ホテルの前にあるインターネットカフェからかけたほうが安いよ」
となんとも親切というか、商売根性が無いことを言うじゃないですか。
通話料を知らないだけでなく、調べる気もなく他のお店を勧めるなんて。
でも、ありがたく忠告に従いました。
ホテルの前のインターネットカフェというか、電話屋?で国際電話の掛け方を聞いてトライ。booking.comの予約票に書かれた電話番号には何故かかからず、地球の歩き方に書かれてた番号でようやく繋がった。
電話に出たフロントの女性の英語もかなりクセがあって、というか僕の英語力がつたなくて、どうにかこうにか飛行機に乗り遅れて到着が明日になることを伝えることが出来ました。2,3分話して通話料は50セント。国際電話にしては激安でしょう。ホテルだったらいくらだったんだろう?
すべてが片付いて気がつくと22時過ぎ。ほっとしたらお腹が減っていることに気がつきました。ホテルの近所のレストランを探そうと思ったら、ホテルの入っている雑居ビルの1階がピッツェリアでした。他のお店と比べる元気も無かったのでそのお店に決定。
特段おしゃれなお店じゃなかったけど、イタリアの食堂って感じでなかなか良かったです。ウェイターさんはぱりっとした賢そうなおじさんだったけど、何故か注文してない料理をガンガン持ってきましたね。特大のサラダとかパスタとか。ちゃんと精算の時にレシートをチェックしたら、余計なオーダーは紛れ込んでなかったから悪意はなかったと思います。それ以外はとっても感じが良い人だったので、単にラテン乗りの仕事ぶりだっただけでしょう。
僕らはサーモンのクリームパスタ、アスパラガスのリゾット、カルボナーラ、ボンゴレビアンコ、ピザを注文。
どれも美味しかったなー。深く考えずに一番近いお店に入っただけでこんなに美味しいんだもんなー。ローマってやっぱり凄いなあ。

ローマは何を食べても美味しいです
Share this:

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です


Comments