仁寺洞から景福宮を歩く

宗廟を観光した後は徒歩で仁寺洞(インサドン)へ。
地図を見ながら歩いていると、男性が声をかけてくれて仁寺洞への行き方を教えてくれました。
何かで読んだんだけど、韓国は道を尋ねる文化があるそうで、街中に周辺地図の看板があるところは少ないらしい。
確かに今回の旅行で僕も2,3回地元の人に道を尋ねられました。もちろんこちらが日本人だと分かると「あ、ゴメンね」って感じで他をあたってくれましたが。
今の日本だとスマホで簡単に目的地への行き方を調べられますね。韓国も(多分日本より)めちゃくちゃスマホが流行っていたから若者は道を人に聞くなんてことしないかも。
それって便利だけど、人と人とのふれあいが減っちゃってちょっと寂しいと思うのは僕がおじさんだからでしょうか。
ともあれ親切なおじさんのおかげで迷うこと無く仁寺洞に到着。
まだ 11時前だったので人もまばらで開いていないお店も多かったけど「龍のひげ」という意味のヨンスヨムという宮廷菓子の実演販売のお店に呼び止められました。
昔は宮廷菓子だったんだけど、今は観光客向けのエンターテイメントお菓子。
男性三人が面白おかしい説明をしながらてきぱきとお菓子を作っていきます。
太い練り飴をねじって伸ばしてどんどんどんどん細い紐状にしていきます。
1本が2本、2本が4本、4本が8本という要領で2の14乗=16,384の紐状の練り飴の完成。
この細い飴が龍のヒゲというわけです。
このお菓子を日本のテキヤみたいな感じで面白い解説をしながら作るんです。
なんと日本語で。
今回の旅行でつくづく思ったのは、韓国が日本を嫌ってるってホントなの?ってこと。
さっきもこちらが日本人と分かっていてもわざわざ道を教えてくれたし。
まあ、こういうお店の人は商売だから愛想が良いのもあるんだろうけど、少なくとも日本が嫌いとは思えない。もちろん日本嫌いの人もいるんだろうけど、少数派なんじゃないかなあ。
ということで、もちろん龍のヒゲ購入。味もかなり美味しいです。凍らせて食べるとまた違った食感でグッド!

陽気に龍のヒゲを作ります

仁寺洞はこれくらいしかお店が開いていなかったので、もう少し歩いて衛兵交代を見に行くために景福宮に向かいました。

景福宮

衛兵交代が行われる景福宮の広場には無料で入れます。なので、衛兵交代もタダ。
広場に着くともうすぐ衛兵交代が始まりそうな雰囲気。観光客が集まり始めて兵隊と一緒に記念写真を撮ってる。僕たちもご多分に漏れず兵隊と並んでパチリ。
みんな立派なヒゲを蓄えてるな・・・あれ?
よーく見ると付けヒゲだ!!
むむ、もしかしてこの兵隊さんは役者さん?本物の兵隊じゃないんだ。
てっきり本物だと思ってたのでちょっとガッカリ。でも役者にしてはこれだけのたくさんの役者が毎日1日何回も無料で衛兵交代を再現してるの??観光客を呼び込む為に国が雇ってるのかな。大掛かりだなあ。

付けヒゲでした

そうこうしている内に、衛兵交代が始まりました。音楽隊が入って来て行進が始まって隊長らしき人が号令をかけて引き継ぎされました。
その一糸乱れない行進はまるで本物の軍人みたい。デンマークやトルコで本物の衛兵交代を見たけど、それと比べても全く遜色無い。これくらい本気でやらないと茶番になっちゃうからね。付けヒゲに気がつかなかったら絶対本物だと思ってたでしょう。
それで、「あー今も韓国はあんな伝統的な衣装の兵隊がいるんだな」って誤解してたでしょう(笑)

本物としか思えない衛兵交代
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