パリでフランス料理!

パリ初日のディナー!
ホテルのフロントがくれたご近所のオススメレストランマップに載ってたLa Closerie des Lilasというお店にしました。
地球の歩き方にも載っていて、その昔詩人たちがこの店に集ったんだそうです。
ホテルから歩いて10分位で到着。一見すると観光客向けという感じだけど・・まあ初日だからベタな店でもいいか。

La Closerie des Lilas

お店に入ると店内ガラガラ。大丈夫かな。まだ時間的に早いからだろう・・と信じたい。
ガラガラなのにはじっこの席に案内されました。なんだろ、東洋人ははじっこ座っとけみたいなちょっとした人種差別だろうか。
でも店員さんは笑顔で感じが良い。あまり勘繰らずに食事を楽しもう。
ロゼシャンパンで乾杯。
前菜は奥さんが魚介スープ。僕がエスカルゴ。カタツムリなんてちっとも食べたくないけど、やっぱりフランスに来たなら一度は食べておくかということで。
興味が無くてもバレエを鑑賞したように、食べたくなくてもエスカルゴを食べるのです。
魚介スープはトマト味のスープでガーリックトーストとチーズが添えられていて、前菜ということになってるけど、これだけでもお腹いっぱいになっちゃいそう。
エスカルゴはガーリックバターが強くてエスカルゴそのものの味はよく分かりません。
強いて言うとサザエに似てるかな。
いやーフランスだなあ。強烈に濃い味たち。早くも胃がもたれそうです。
そうこうしているうちにお店が混んできました。

エスカルゴ用のハサミ

僕等の席の隣からどんどん埋まっていきました。差別ではじっこに座らされたわけではなく、はじっこから埋めていくお店のようです。
ちょっと安心。
メイン料理は
奥さんが
Foie de veau a la Lyonnaise,pommes puree
僕が
Paillard de veau au citron,pommes puree a l’huile d’olive
なる料理。
モンパルナス駅からほど近いこのお店は立地的に観光客もたくさん来そうだけど、英語メニューはありません。
(もしかしたら頼めば出てくるのかもしれないけど、僕等はフランス語メニューでした)
必死に辞書を引きながらチョイスしたのがこれでした。
veauは子牛だろうから、とにかく肉料理だろう。pommesというのはりんごらしい。りんごソース?うむさっぱりしておいしそうだ。
あとはシトロンとかオリーブとか・・りんごやレモンがどうなって出てるのか想像つかないけど多分美味しいでしょう。
前菜を食べてほどなくするといよいよメインが出てきました。
おー、ぱっと見はフツーのステーキ。
お、レモンが添えられてる。そういうことか。で、リンゴは?
二人ともソースを舐めたけどりんごピューレという感じじゃない。
うーむ。ウェイトレスに聞いてみました。pommeはどれ??
へ?という表情のウェイトレス。言葉は通じなくてもウェイトレスさんの気持ちは手に取るように分かりました.
「りんご??」
「あ、いや、メニューにpommeってあったから・・」
と、地球の歩き方の料理単語帳のページを指しながら説明すると、ようやく合点がいったようです。
爽やかな笑顔で、
「pommeっていうのは、pommeほにゃららのことよ。あなたが言っているpommeはpommeのことなの」
みたいなことを早口のフランス語でまくしたてました。
あーなるほど、って分かったような顔をしてみたけどホントはさっぱり分からない。
pommeがいっぱい出てきたけど何がどう違うのかさっぱり分からない。
でもってウェイトレスさんはお皿のマッシュポテトを指差しました。
どうやらpommes pureeとはマッシュポテトのことらしい。
確かに単語帳を見るとpomme de terreというのがジャガイモという意味のようだ。いやでもメニューにはpommeしか書いてなかったのに・・・。
まあ、ジャガイモ大好きだから良いか。
隣のフランス人ご夫婦が笑ってました。
りんごは外れたけど、僕の料理はだいたい想像通りで普通のステーキした。でも奥さんのほうはレバーでした。
「Foie」
この単語を完全に見落としていました。フォアグラの「Foie」ですね。さっぱりりんごソースのお肉を頼んだつもりがかなり濃厚なレバー料理。
まあこういう失敗も旅行の楽しみの一つ。
気がつくとお店は満席になってました。地元の人ばかりのようです。みんなだいたい生ガキを食べてます。
僕等もカキを食べたかったけど、明日行くことになっているカンカルという街がカキで有名なのでカキは明日にとっておきます。
食事を終えてお勘定です。
どうやらお勘定は「ラディション シルブプレ」と言うようです。
呪文のように何度も唱えて練習します。「ラディション シルブプレ、ラディション シルブプレ・・・」
またしてもお隣のフランス人ご夫婦が微笑みながら話してます。
「隣の観光客がラディション シルブプレって練習してるね。」
よし、勇気を出して言ってみましょう。
「お兄さん!ラディション シルブプレ!」
ウェイターさんがちょっと驚いて
「ペルフェクト!(完璧?)」
って親指を立てて返してくれました。
お隣さんも良かったねって笑ってくれました。
日本で食事していて隣の外国人が
「オカンジョウオネガイシマス、オカンジョウオネガイシマス」
って練習してたらちょっとおかしいですよね。
この時の僕等はそんな風に見えたんでしょう。
そう考えたらなんだかとてもおかしくなってきました。
酔いがだんだん回ってきたのか分からないけど、この時の自分たちがなんだかとっても滑稽に思えて二人で何度も大笑いしながらモンパルナス大通りを歩いてホテルに帰りました。

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