予約時間の15分くらい前にサンタンブロージョ聖堂から最後の晩餐の受付に戻ってきました。最後の晩餐を見学できるのは1回あたり25人で15分だけ部屋に入ることができます。たった15分ですが、1枚の絵に15分と考えれば十分とも言えます。

ここで順番を待ちます

僕たちの回に英語ガイドつきの小グループのツアー客がいて少し解説が聞けました。最後の晩餐はもともと修道院の食堂に描かれたものですが、この食堂はなんと1943年に空爆を受けて天井と東側の壁が崩壊したそうです。このレオナルド・ダ・ヴィンチの傑作は北側の壁に描かれてるわけなので、爆弾が少しそれていたら今は見ることができなかったかもしれないんですね。そんな説明を受けているうちに順番が来て部屋に入ります。空爆でほとんど壊れてしまったのでオリジナルな壁は少ししか残ってない。わずかなオリジナルの壁と質素な新しい壁が混ざった部屋の中に入ってみると、最後の晩餐が残ったことに神がかり的なものを感じます。

絵が空爆で壊されなくてよかった・・

最後の晩餐の反対側の南側の壁にはモントルファノという画家が描いたキリストの磔刑の絵があります。この絵も空爆の難から逃れることができました。いや・・本当になにか見えない力が働いたんじゃないでしょうか。

最後の晩餐の反対側にある磔刑の絵

この対になっている二つの絵はキリストの人生最後の出来事の始まりと終わりを現しています。つまり弟子の一人(ユダ)が自分を裏切ったというキリストの告白から始まり、裁判を受けて磔刑に処せられて亡くなるという物語を表しているのです。そんなシーンを眺めながら食べる食事は美味しかったのでしょうか・・・。
さて最後の晩餐ですが、やはり有名な絵だけに「これが本物の最後の晩餐か・・」というのが率直な印象です。モナ・リザを観た時と同じ印象。つまり「有名」だからこその感動であって、絵そのものの素晴らしさに感動したわけではない気がします。

修復されても傷みは激しいです

そもそもこの絵はダ・ヴィンチが描いてからすぐに損傷し始めてしまったそうです。完成から数年後にこの絵を見た人の感想として、信じられないくらいに素晴らしいが残念なことに既に崩壊し始めてしまっているという記録が残っているそうです。今、僕らが観ているこの絵もなんどもなんども修復がなされているわけで、オリジナルの輝きは随分失われてしまっているのでしょう。
英語ガイドは細かいところまで説明してくれています。キリストの額のあたりには遠近法の中心をとるためのクギの跡が残っているそうです。ガイドのお客さんに向けて話すのでよく聞こえないところもあったけど解説の半分くらい理解できました。最近の英語の勉強の成果だなあ。結構嬉しい。
大きな絵に対して25人という少人数制なのでじっくり観れました。ただ最初に感じたようにやはりそんなに大きな感動にはなりませんでした。名画の中には実物と印刷物ではぜんぜん違う!というものもあるけど、この絵はイメージを超えることはなかったです。実物をよーく見れば見るほど損傷が激しくて残念だなあという思いが強くなりました。ま、でもミラノのMUST SEEだと思うのでとりあえずノルマがクリアできて良かったです。

絵を立体化した彫刻
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