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本の感想

おとな二人の午後

2006年2月24日五木寛之と塩野七生の対談集「おとな二人の午後」の感想。

年末からずーっと忙しい。まあ仕事が無いよりは良いけど。 なもんだから、寝不足が続いていて電車に乗ると即涅槃状態。そんな状況下でコツコツ電車で読んでいた五木寛之と塩野七生の対談集「おとな二人の午後」を読み終わった。対談集だし写真が多いから、ボリュームはたいしたことないのに、読み終わるまで1ヶ月くらいかかった。
この対談はローマで行われていて、写真もローマを中心としたイタリアの写真がたくさん載っているから、内容もイタリアンなのかと思いきや、イタリアとはほとんど関係ない。なんだかお金持ちで教養のあるお二人が、おとなの文化だとかハイソな生き方だとか、僕とは全く縁が無い世界を語った本だ。現実感がなくて、あこがれすら抱かなかった。二人は本の中で日本人について盛んにダメ出しをしてるけど、こういう日本人の日本人による自己批判を読む度に、日本人はホントに真面目だと思う。だってしょっちゅう「私達はこういうところがダメだ」って反省ばっかりしてるんだもんね。
他の国はどうだか知らんが、少なくともイタリア人やポルトガル人は自分達が他の国の人と比べて劣っていると感じる部分があったとしても「ダメだ」とは思わない気がする。 劣ってますけど、だから何?って姿勢のハズ。でなきゃもっと効率良い社会になってる。どっちが良いとか悪いとかじゃなくて、僕もやっぱり日本人だなあって思った。あれれ?何か論理の飛躍がありますか?

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