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海外旅行

フィレンツェ

結局フィレンツェに決めました。年末の旅行先。
かもめ食堂は良い映画だったんだけども、ヘルシンキってどんだけ調べてもイマイチ磁石がないんよね。しかも1月じゃ寒いでしょ。もの凄く。
つーことで去年ローマから足を伸ばす予定だったのに、特急の空席がなくて断念したフィレンツェにリベンジということにあいなりました。
で、この2、3週間格安航空券を探してたんだけど、全然空きがない。あっても高いチケットばかり。もしかして正規割引のほうが安いんじゃないかと思っていくつかスターアライアンス系列で探してみると、ルフトハンザのオフィシャルサイトで155000円のチケットが取れた。土曜の日経新聞夕刊にも載ってたけど、航空各社がPEX運賃を拡充してるので、格安航空券の割安感が薄れてきてるらしい。今やJTBのPEX航空券販売枚数は前年同期比で三倍、海外航空券の2割を占めるそうだ。まあなんか健全な流れだね。
ただ今年の問題はやっぱり燃油サーチャージ。最近の原油価格高騰に伴い燃油サーチャージ(燃油特別付加運賃・料金というらしい)も上がってく。この燃油サーチャージと税金、手数料の合計が34460円!んん。155000円だと思ってたチケットが189460円かあ。ちょっと騙された気分だ。
ちなみに去年の東京-ローマ往復(JAL)は
航空券代:163000円
税金・手数料:14650円
合計:177650円
しかも当時の為替レートは1ユーロ140円。(ちなみに今日は1ユーロ149.45円)
まあ、金のことなんてどうでもいい。これからはフィレンツェ滞在をいかに楽しむか情報収集頑張ろう。とりあえず冷静と情熱の間でも見るか。

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本の感想

クジラは潮を吹いていた。

グラフィックデザイナーの佐藤卓著「クジラは潮を吹いていた。」を読んだ。
佐藤卓が手がけたデザインを一つずつ解説している本。
有名どこではロッテのクールミントガムとか大正製薬のゼナ。その他プロダクトデザイン、グラフィックデザインだけでなく商品企画にまで及ぶ佐藤卓の仕事ぶりはデザイナーという肩書きを超えてる。
一つ一つのデザインもそんなとこまで考えてるのかというくらい深い意味が込められていて、ただなんとなくこの色にしましたとか、この大きさにしてみましたなんてデザインは一つも無い。
もちろんそんなデザイナーの意図は一般消費者には気付かれずに終わることが多いんだろうけど、そういう隙がないデザインは受け手側も無意識のうちに良いものだと認めているんだと思う。
また、デザインの意図は後付けの時もあったり、制作意図が受け手に正しく伝わらないことが多いということも佐藤卓は充分理解していて、理解した上でそれでもなおしっかりしたコンセプト作りを大切にする姿勢がよく伝わってくる。
そんな堅苦しいことを考えなくても、デザインの裏側に込められた意味にちょっと触れるだけでも楽しい。
ところでみなさん、クールミントガムの右から2番目のペンギンが手を挙げてるって知ってました?

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ヒロトとマーシー

ザ・クロマニヨンズALBUM

最近バカみたく忙しくて、プレッシャーのしかかって、ダウナーな日々を過ごしてるけど、今日はちょっと元気が出た。
元気の素はザ・クロマニヨンズのアルバム。
アマゾンから水曜日の留守中に届いてたんだけど、再配達を待てずにさっき日通の営業所まで引き取りにいった。
曲は9月のライブの時に聴いてたけど、改めて歌詞カードを見ながらCD聴くと、ほんと歌詞が意味不明で笑える。
タリホーも土星にやさしくもまったく共感とか出来ないけど、かっちょいい。
一緒にオマケで買ったヒロトのソロCDの「天国うまれ」もまた良かった。こっちは比較的ハードルが低い歌詞なので、なかなか心打たれる。
-叶わない恋もある。あきらめてしまえ。
叶わない夢はない。あきらめるな-
んー。良いねえ。
でもサビは
-ドンキホーテ サンチョパンサ ロシナンテ&俺-
やっぱり意味不明

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映画の感想

フラガール

水曜どうでしょうの藤村Dもブログで絶賛してたし、CHANNELCINEMA.COMでもみんさんから投稿していただいたコメントがあまりにも熱かったので、どうしても観たくなって行ってきましたフラガール。いわゆる泣けて笑える映画なんだけど、その泣けかたがハンパじゃない。もう目に涙が浮かぶとかじゃなくて嗚咽する一歩手前まで泣いた。
映画の中盤以降は泣きっぱなし。登場人物達の夢への情熱とか思いやりとか夢をあきらめざるを得ない無念さとか色んなことで泣ける。フラダンスの生徒達のダンス技術の向上に比例して、松雪泰子が演じるまどか先生が人間的に成長していく姿にも感動。100年以上続いたという炭坑の伝統を諦めて全く新しいことを始めることはさぞかし勇気と努力が必要だったことだろう。この映画ではフラダンスを踊る女性達が主役ではあるけれども、植物係の光夫に代表されるような裏方さんたちの努力も相当だったはず。これが実話だって言うんだからなおさら感動。
この映画を観てあらためて思ったのは、微妙な言い回しもきちんと理解出来るし人物の心の動きが分かるという点で、ハリウッド映画よりも日本映画のほうが深く感動出来るなあってこと。パンフレットには「日本映画を超えてもはやアメリカ映画のレベル」というようなことが書いてあったけど、僕の意見は全く正反対で、アメリカ映画では得られない感動を持ったすばらしい日本映画だと感じた。激しくオススメ!

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映画の感想

かもめ食堂

毎年この時期になると年末年始の旅行の行き先を考える。今年の候補地はヘルシンキがノミネートされてる。
なんでヘルシンキかというとまず大前提としてヨーロッパというのがあって、冬のヨーロッパは寒いからできるだけ南のヨーロッパにするか極端に寒いところに行くかのどっちかだと。
それで去年はローマに行ったんだけど、今年は逆にスゲー寒いとこも良いかなってことで北欧の中でまだ行ったことがないヘルシンキが良いかなというぐらいのもんで、特別何が見たいとか、何をしたいとかっていう目的はない。だからどうにも決め手に欠けてる状態だ。せっかく高いお金を払って貴重な休みに行くんだからもうちょっと理由付けが欲しい。
ということでもう少しヘルシンキへのモチベーションを高める意味も込めて、オールヘルシンキロケで撮影された「かもめ食堂」を見た。かもめ食堂が面白ければヘルシンキに決定しようと。
この映画は小林聡美扮する主人公サチエがヘルシンキで営んでいるかもめ食堂を舞台にして、ほのぼのとしたちょっとしたドラマが展開されるというのがあらすじ。最初は全然お客さんが来なかったかもめ食堂がだんだんヘルシンキの人に受け入れられていくっていう大筋があるけど、その他には特にはっきりとした起承転結があるわけじゃない。イッタラとかマリメッコの北欧ならではの可愛らしいデザインに囲まれた、日本人3人(小林聡美、もたいまさこ、片桐はいり)の敬語でのやりとりが落ち着いた感じでいいわあ。
マーケットの風景とか港の雰囲気とかもすんごく良くて、こりゃー年末旅行はヘルシンキ当確って思ったけど、問題はかもめ食堂の中のヘルシンキは夏ってこと。確かに夏の北欧は最高だけど冬はどうかねえ。
ちなみに第二候補地はフィレンツェ(一応ヨーロッパの南ってことで)。「冷静と情熱の間」でも見てから最終決定しようかなあ。

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映画の感想

ルル・オン・ザ・ブリッジ

ルル・オン・ザ・ブリッジを見た。
なんともジャンル分けが難しい映画で基本恋愛映画なんだけど、SFとかサスペンスとかファンタジーみたいな要素も入ってる。
かなりぶっ飛んだストーリーで見終わった直後は意味不明であっけにとられるけど、しばらく色々考えてるうちにああ面白かったんだと思える不思議な作品。
以下ネタバレ注意。
映画の解釈を見た人に委ねてるんだと思うけど、多分あれはハーヴェイ・カイテル扮するサックス奏者イジーが死の間際で見た夢ということで良いはず。で、たまたま死の瞬間に側を歩いてた若い女優シリアとの恋愛や昔別れた奥さんが夢に出てきたんじゃないのかな。何故シリアだったのかは、たまたま死の瞬間に側を歩いてたからか、ライブの直前に写真を見ていたからなのかは分からないけど、とりあえず若い女性だったら誰でも良かったんじゃないかな?博士とのやりとりで音楽以外に興味があるのは女の体って言ってるし。
とにかくあの世に旅立つ前にやり残したことを一気に夢見たんだろう。あの不思議な石は幼い頃の蛍の記憶の象徴かな??
あの石を素直に返せばもしかしたら夢の続きを見れたのかもしれない。ただ、一度手にした貴重なもの(石)を手放したくなくなる人間のどうしようもない性で、どう頑張ってもイジーは石を返せないのが決まっていたのかも。最初は持ち主に返さなくてはって言ってたのに・・・
見終わってからこんなにあれこれ考える映画って珍しい。全体的にコントラストが効いていて、まるで色付きのモノクロ映画(矛盾してるけど)みたいな映像とシーン一つずつをブツ切りにしたような作りは、今にして思えば「夢」っぽく描いていたのかなあって思う。
そういうことを全部ひっくるめるとラストシーンはやっぱり泣ける。じわじわ効いてくる名作。

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水曜どうでしょう

水曜どうでしょう小祭

毎週MXテレビとTVKの水曜どうでしょう(再放送)を録画して見てる。
こないだの金曜のTVKの放送はついに某国・某ホテルの重大発表で番組休止&一生どうでしょう宣言が発表された。この発表は最後の企画の原付ベトナム縦断1800キロが終わった後のホテルで収録されたらしく大泉さんとミスターがどことなく寂しそう。僕が ベトナム縦断を見たのはどうでしょうを見始めてまだ2コ目の企画だったから、ゴールの時に大泉さんと藤村Dが泣いてるのを見て感情移入出来なくてなんじゃそりゃって思ったけど、今なら僕も泣ける。このホテルの発表を見てるだけでも泣けそうだった。
ということで今日はいても立ってもいられなくなって渋谷PARCOで開催中の水曜どうでしょう小祭に行ってきた。
実は先週の土曜にも行ったんだけど、あまりの大盛況で俺が行った15時の時点でその日の整理券の配布は既に終了。その後の平日も連日大入りで入場するのに何時間も待たなきゃ行けない状態だったので、小祭討ち入りはあきらめてたんだけど重大発表でテンションが上がったのと今日は代々木八幡でサッカーだったのでサッカー終了後にPARCOに寄ってみようということに。
小祭に行った人のレポートで夜は空いてるとは知ってたけど、18時30分頃PARCOに着くと本当に整理券なしで入場出来る状態。ラッキー!
さっそく入ってみると日本中を走ったカブとかナマハゲとかタコ星人が展示されていて思わずニヤけてしまったけど、残念ながら時々出没するらしい藤村Dと嬉野さんには会えなかった。グッズ売り場もほとんど売り切れでTシャツとパーカーが残ってるくらいだった。それでも今日はたまたますんなり入れたから冷静でいられたけど、僕の性格からしてもし何時間も並んで入ったら間違いなくTシャツは買ってたね。クロマニヨンズのライブの時みたく。
結局15分くらいで全てをあっさり見終わって、入場料600円分楽しんだかと言われると楽しんでない気もするけど、もし藤村Dや嬉野さんに会えたら2000円分くらいの価値はあったんだろうなあ。
ちなみに明日10月9日は水曜どうでしょう放送開始から10周年だそうです。もしかしたら大泉さんが小祭に来るかもしれないらしいよ!!噂だけど。 しかし4年も前に放送が終わってるのにこんなに人気がある番組ってすごいよねえ。
その後渋谷PARCOからチャリで中野まで帰ったけど、体力的にかなりきつかった。5時間もサッカーした後に代々木八幡〜渋谷〜中野をチャリで走るのはヤバイ。しかも家に到着してからも4Fまで自転車かついで階段昇るのよ、僕んちの構造は。

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本の感想

夜のピクニック

今、テレビで映画版のCMがガンガン流れてる恩田陸の「夜のピクニック」を読んだ。
24時間かけて80キロを歩く「歩行祭」という高校生活のメインイベントに参加する生徒達を描いた青春小説。
青春小説とか言われると何をもってして青春なのかと考えちゃうけど、この小説を読んで思ったのは、ささいなことで喜んだり傷ついたりして、悩みながら自分の生き方を探してる時期を青春というのかなってこと。
大人になって振り返るとなんであんなことで喜んだり泣いたりしたのか分からないような、いろんなことが特別に感じられて、生きてることが大好きで意味もなく興奮してる(by THE BLUE HEARTS)時期だ。それがいつの間にか、最初は特別だった出来事も経験を重ねてくうちにだんだん当たり前になっていく。ちょっとやそっとじゃ感激しないし、傷つかない大人になっていくわけだ。でも大人になるためにはバカな失敗や回り道をたくさん経験して傷つかなきゃいけない。
僕の青春時代に問題があるのかもしれないけど、自分の高校・大学時代を振り返ってみると、楽しかった思い出もあるけど、青臭くて恥ずかしくて思い出したくない記憶のほうが多い。懐かしいけど、戻りたいなんて絶対思わない。多分みんなそうでしょ?あれ違う?
随分僕の青春論が長くなったけど、この「夜のピクニック」は登場人物達が歩行祭を通じて、そんな青春時代に区切りをつける物語に思えた。青春まっただ中を描いているようだけど、実は特別に思えてたことが当たり前になり始めている段階を描いてるんじゃないかな。
それでも寂しい気持ちにならないのは青春時代にしっかり悩んで傷ついてこそ、その後の本当の人生を楽しめるんだっていう希望を感じさせてくれるから。
大人になると、日々楽しいことばかりじゃないけど、本当に好きなことを見つけられれば、どんだけ歳をとっても特別なものは特別なもののままだからね。
なんかそんな色々なことこ考えさせてくれた良い小説だった。
・・・やっぱ青春語ると文章がくさいね。