カテゴリー
映画の感想

パリ、テキサス

映画「パリ、テキサス」の感想

先週のサッカー大会で腿を痛めたので今日はサッカーをお休みして、ビデオ鑑賞。
チョイスしたのはヴィム・ヴェンダース最高傑作の呼び声も高い「パリ、テキサス」。
4年間失踪していた主人公が弟夫婦に連れ戻されて、再会した実の息子と母親を捜しにいくというのがあらすじで、いわゆるロードムービー。空白の4年間は何だったのかという謎が少し興味をそそるけど、それ以外は特に劇的なストーリー展開はなくたんたんと物語が進んでいく。
以下ややネタバレなのでこれから映画を観る人は注意してください。
ヴィム・ヴェンダース最高傑作という意見も聞いていたので期待してたけど、あんまり面白くなかったなあ。車で移動しているシーンが多いので、不謹慎ながらも「笑いが無い水曜どうでしょう」みたいだななんて思っちゃいました。主人公トラヴィス、トラヴィスの元妻、トラヴィスの息子ハンター、トラヴィスの弟夫妻、の5人しか登場人物がいないけど、それだけに個々の人物が丁寧に描かれていてその辺が評価されてるのかなあって、無理にいいところを探しちゃった。5人の中では7歳のハンターが一番強くてしっかりしてる。両親のわがまま(色んな意見があると思うけど僕は単にわがままだと思う)で悲しい境遇に置かれてしまったから、あんなに逞しくなったのかな。逞しくもあり優しさも持ってる。親はいなくても子は育つんだねえ。
クライマックスの鏡越しの激白シーンは感動もしたけど、ちょっとあざとくないかな?お互いあの頃は若かったってことであれば、きちんと会って話し合うべきでは。まあ全て合理的にストーリーが進んだらロマンチックのかけらもないから、あれはあれで良いのか。
ということでオススメじゃないけれども、絶賛する人が多い作品であることは間違いないので、時間がたっぷり余った日曜の午後にどうぞ。・・・説得力ないねえ。

「パリ、テキサス」への4件の返信

kemukemuさん。コメントありがとうございます。
大道芸観覧レポート見させてもらいました。
パリ、テキサスのレビュー感服いたしました。
あんなに深く掘り下げた熱のこもったレビューを読むと、さらっと「あんまり面白くない」などと書いてしまった自分が恥ずかしいです。
このブログだけでなくメインページのCHANNELCINEMA.COMも是非立ち寄ってみてください。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です