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日頃の出来事

レオナルド・ダ・ヴィンチ作受胎告知

東京国立博物館に来日中のレオナルド・ダ・ヴィンチ作「受胎告知」さんに会いに行きました。
受胎告知さんは普段はイタリアはフィレンツェの「ウフィツィ美術館」に住んでいらっしゃるのですが、この度生まれて初めて日本にいらっしゃいました。
こないだの年末の休みにフィレンツェに旅行に行った時に受胎告知さんにお会いしたのですが、せっかく日本にいらっしゃるならご挨拶しておこうかということで。
ダヴィンチ・コードですっかり人気者になったレオナルド・ダ・ヴィンチの特別展だけあってかなり盛況。あまりの人の多さに第二展示場のダヴィンチの手稿をもとに制作した模型やら映像やらはチラっと眺めるだけで精一杯。さすがに受胎告知さんにだけはしっかりご挨拶したいということで人が少なくなるのを待ってから第一展示場へ。
4ヶ月ぶりにお会いした受胎告知さんは、僕の記憶よりも随分コントラストが効いていてどぎつい印象になってました。どうにもこうにも照明がきつすぎるんじゃないでしょうか??大天使ガブリエルも聖母マリアもさぞかし照明が眩しかったんじゃないでしょうか。
とはいえその辺は専門家が調整してるだろうから作品を痛めるなんてことはないんだろうけどね。
ウフィツィ美術館で観た時は、他にもたくさんある名画の一つという感じだったので、あんまりありがたみがなかったけど、東京国立博物館本館特別5室にででーんと飾られてると、思わず手を合わせて拝みたくなるくらいだったねえ。ナンマンダブナンマンダブ・・ありがたやありがたや。
それにしても美術館なんて海外旅行に行った時ぐらいしか行かないから、今日の博物館にはちょっとオドロキ。なにしろ人が多い多い。ヴァチカン美術館とかウフィツィ美術館でも入るのは大混雑でも入ってしまえばわりとゆっくり観られるのに、今日の特別展は終始混雑。
ウフィツィに行った時もちょうどダ・ヴィンチ展やってたけど、ここまでじゃなかったなあ。客層も年配の方が多めだけど若者も結構来ててね、おどろきなのは子供がいっぱいいたこと。
完全に偏見で言い切っちゃうけど、子供にしてみたら博物館なんてちっとも楽しくないって!いやホント。その証拠にほとんどの子供はつまんなそうにしてるか、ダ・ヴィンチそっちのけではしゃいでたもんね。博物館で子供がはしゃぐのは子供に罪はないね。親の責任。パチンコ屋と同様に美術館に子供を連れてきちゃいけません。無理です。
子供だけじゃなくて大人も、人ごみに疲れ果てた人達がロビーのソファでぐったり眠りこけてて、なんとも可哀想だったなあ。そんなに自分に無理することないんじゃないでしょうか?
まあそれはそれとして東京国立博物館には初めて来たけど、お天気がよかったこともあって緑の木々が気持ちよくてとっても素晴らしいなあ。館内が人で混雑してただけに余計に外の庭が気持ちよかった。次はピカソでも来日したら行こうかね(笑)。
最後に海外でも日本でも共通の美術館攻略法を。
それはできるだけ夕方以降の閉館時間近くに入場すること。どんな人気美術館でもたいていはすんなり空いていてゆったり観られますよ。オススメ!

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映画の感想

映画東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

埼玉スタジアムでの実に1年7ヶ月ぶりのレッズの敗戦のショックを紛らわす為に浦和美園AEONにて、「東京タワー オカンとボクと、時々、オトン」を鑑賞。なんでも映画館の1周年記念とやらで特別価格の1000円で観られた。ラッキーだ。
きっと埼スタの神様が
「今日はゴメンな、これで勘弁な。」
って慰めてくれたんだと思う。
で、映画だけども小説の映像化3作品(単発ドラマ、連続ドラマ、映画)の中では最も良い仕上がりだと思う。一言で言えば安っぽくない。主役のボク役も3作品(大泉洋、速水もこみち、オダギリジョー)の中では最高。オダギリジョーのかっこ良さはアイドルっぽくなくて良いね。観終わった後は悲しくて悲しくて、「俺、なんでわざわざお金払ってこんなに悲しい思いをしなくちゃならんのだろ」って思った。
とはいえ、泣ける度はやっぱり小説にはかなわない。小説の場合はじっくり時間をかけてオカンの人柄を自分の中で作って、あるいは自分の母親とダブらせていく。本を読んでいる数日間は、本を読んでいない時もなんとなく親の存在が心にあったりして、で本を開くと号泣ってパターン。だけども映画の約2時間の制限の中では、なかなかオカンとボクの人生を感じるには時間が足りない印象が否めない。小説に感動して映画を見に来る人が多いと思うけど(僕もそう)、原作を読んだ人は映画でカットされてる部分を自然と補足しちゃうから純粋に映画としての評価は難しいんじゃないかな。
原作を全く知らなくても、ここまで泣けるのか?って思ったもの。
もちろん、映画には映画なりの活字にない良さがある。特に、田舎の青年が東京に出てきて東京で勝負するって雰囲気は良く出てたと思う。
原作は「母」と「息子」の物語だけど、映画はそれに加えて「故郷」と「東京」の物語も強烈に感じる。東京タワーや筑豊の街を映像で見るのと文字で追うのはやっぱり違うね。百聞は一見にしかずだわ(ちょっと違うか)。「ボク」のモヒカンの友達が「もうこれ以上東京で頑張れない」と言って故郷に引っ込むシーンは東京ってやっぱり最前線の戦場なんだなって感じた。
全国から集まってきたツワモノどもが勝負して、リリーさんみたいな人が勝ち残っていく東京。
最前線で戦って、夢破れてベースキャンプの故郷に逃げられる人は良いけど、最前線の東京で生まれ育った人達は夢破れたらどこへ逃げれば良いのかねってちょっと思った。
エンディングテーマソングの福山雅治の「東京にもあったんだ」が終わっても、みんなしばらく席を立たなかった。多分みんな涙を拭いてたんだと思う。僕も奥さんもそうだったからね。

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日頃の出来事

超合金ロボット セス・グライシンガー

今日は仕事の後、神宮へ行った。
最近は「神宮へ行く」と言えば、神宮でフットサルをやるってことだったけども、今日はヤクルト-中日戦を観戦。
昼間は春らしい陽気だったけど、夜になると風も出てきてかなり寒かった。
コートを着ててもかなり寒かったのに、前の席のサラリーマンは上着を脱いでワイシャツの袖をまくって冷えたビールをガンガン飲んでる。同じ日本人でどうしてこんなにも気温の感じ方が違うんだろ。周りを見渡すとさすがにワイシャツ姿になってる人はいないけど、サラリーマン達がいたるところで宴会を開いてる。
基本的に週末開催のJリーグと違って、平日も開催してるプロ野球はスーツ姿の観客が目立つ。ここ10年は平日にしか野球観戦をしていなかったので、スーツ姿のサラリーマンで溢れ帰ってる観客席しかイメージにないけど、土日は家族連れとかもいっぱい来て雰囲気違うんだろうね。
試合内容は気温同様かなり寒い展開。ヤクルトのピッチャーはセス・グライシンガーというなんだか超合金ロボットみたいないかつい名前の外国人。この名前の力強さはサッカーで言えば、ガブリエル・バティストゥータとかバスティアン・シュバインシュタイガーに匹敵するね。
このいかついネーミングのピッチャーが名前に違わぬ逞しいピッチングをしやがったおかげで、中日は完封負け。ヤクルトもエラーがらみの1得点のみで、しょっぱい試合だった。
9回の中日の最後の攻撃はクリーンナップだったにもかかわらず、あまりの寒さに「とっとと終わってくれ」って思っちゃった。もはや僕は中日ファンじゃないな。

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TVの感想

花より男子2(リターンズ)完結

先日花より男子2(リターンズ)の一番肝心なクライマックスシーンが録画出来てなかったと日記に書いたけども、友達のF子にDVDを貸してもらったおかげで、ようやく見届けられました。
さんざん焦らされた(僕が勝手に焦れてただけだけど)割には、なんともフツーなエンディングでテンション下がったけどとりあえず気持ちのモヤモヤはすっきりしました。F子ありがとう。
当たり前だけど、女子中学生が喜びそうな青ーい恋愛ドラマだったわけで、30過ぎのおっさんにとってはただひたすらこっ恥ずかしいだけだった。
そんな中、唯一良かったのは挿入歌の宇多田ヒカル「flavor of life」。
これまでも宇多田ヒカルって若いのにスゲーなあと思ったことは何度かあったけど、この曲はホントきてます。
「あーとーいーいっぽぉーがー踏み出せないせいでぇー」
っていうくだりが最高。
あんな歌いづらいリズムがよく思い浮かぶなと。
思わずiTunes Storeで買っちゃいました。ついでに衝動買いした「ぼくはくま」もとってもいい曲。
僕の中で今(更)、宇多田ヒカルが熱い!

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本の感想

ハンニバル・ライジング

悪のカリスマ、ハンニバル・レクターシリーズ最新作「ハンニバル・ライジング」を読んだ。
スターウォーズ風に言えば、「羊たちの沈黙エピソード1」。いかにしてアナキンがダースベイダーになったか・・、じゃなくてハンニバル・レクターがいかにして怪物になっていったのかを描いた物語。
当然殺戮ショーがたっぷりで興奮の連続なんだけど、ストーリーはほとんどひねりがなくて、小説としてはイマイチ。多分映画のほうが面白いと思う。そもそもハンニバル・レクターがここまで人気が出たのは、やっぱりアンソニー・ホプキンスのおかげだと思うんだよね。彼の爬虫類みたいな冷たーい目つきが、知的で冷酷なハンニバル・レクターにピッタリだわ。
クラリス役のジョディ・フォスターの代わり(ジュリアン・ムーア)はいても、アンソニー・ホプキンスの代わりはいないね。若かりし頃のハンニバルを演じるギャスパー・ウリエルも広告を見る限りなかなか良さそうだけど、演技はどうなんだろ。

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本の感想

足し算と引き算だけでわかる会計入門

足し算と引き算だけでわかる会計入門っていう本を読んだ。ひらたく言えばサルでもわかるってやつだ。
足し算と引き算だけってあたりが、読者をバカにしてるけどね、買っちゃいました。ぱらぱらめくるとマンガみたいな挿絵がバンバン入っててとっても読者に優しそう。それでいて日本経済新聞出版社発行ってことで、単に簡単ってだけでもなさそうなのがイイ。
構成は公認会計士の「山田先生」(筆者)が新米営業サラリーマン「マナブくん」に会計のイロハのイを分かりやすく説明していく流れ。
最初の方はホントにあたり前のことばっかり書いてあって、「マナブくん」もトンチンカンな発言ばかりで、こいつバカだねえーって見下してたんだけどね。中盤で貸借対照表が出てきたあたりから「マナブくん」がだんだん成長の跡を見せ始める。
山田先生の質問にも的確に答えるようになって、やや焦る。やべえ、「マナブくん」に追いつかれそうだ。
やや真剣に読み出すも、もはや「マナブくん」の成長に追いつけない。終盤の時価会計だとか税効果会計のあたりになると「マナブくん」はついに鋭い質問を山田先生にあびせるようになった。
山田先生の教室に僕と「マナブくん」の二人が入学して、最初はダメ学生だった「マナブくん」が首席で卒業されました。
おめでとうございます。なんのこっちゃ。

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思ったこと

灯台下暗し

先日、東京ミッドタウンの内覧会で塩爺を見かけた日記を書いたけども、とあるデザイナーさんとその内覧会について話をした時のこと。
「そういえば、塩爺来てましたね。」
「あー、来てた来てた。あと田中眞紀子とか有森裕子も来てたよ。」
「へーそうですか。(特に興味無いけど)」
「あと、あれも来てたね、中田。・・サッカーの」
「!!!!マジですか!!」
いや、正直中田も全然ファンじゃないしむしろアンチなくらいなんだけど、あれだけの大物をタッチの差で見逃したとなると何故か無性に悔しい。あと10分くらい残っていれば会えたみたい。なんだろこの悔しさは。別に見たからって話ができるわけでも、ボールを一緒に蹴れるわけでもないのに。
やっぱ色んな人に
「僕今日、中田見たよ!!」
って自慢したいからかな。んーちっちゃい・・・。
しっかしこのデザイナーさんも随分こともなげに話してたなあ。中田ヒデが田中眞紀子とか有森裕子の後にくるかね?フツー真っ先に言うでしょ。その後、石原慎太郎とか日比野克彦も来てたって聞いたけどヒデの後じゃあなんの衝撃もなし。
世界中を旅してるらしいけど、意外に日本に出没したりするんだねえ。