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映画の感想

シティ・オブ・ゴッド

映画「シティ・オブ・ゴッド」の感想

シティ・オブ・ゴッド(CIDADE DE DEUS)は60,70年代のリオデジャネイロのスラム街の物語。そのスラム街は北斗の拳のモデルになってるんじゃないかと思えるくらいの無法地帯っぷり。マジで日本に生まれて良かったと思いました。
このスラム街で育った主人公がジャーナリストになるサクセスストーリーが映画の柱(のはず)。
だけども主人公よりも周りのギャングののほうが圧倒的に存在感がある。
平和な日本で育ったら絶対に理解出来ない世界が地球の裏側にはあるんですよ。彼らとは仮に言葉が通じても絶対に分かり合えないでしょう。特にリトル・ゼってギャングはネイティブ極悪。生まれながらにして家族がいなくて、幼い頃から年上のチンピラとつるんで殺人もへっちゃら。それでも彼が街を完全に掌握すると表面上は平和が訪れる。善人であれ悪人であれ圧倒的な権力者があらわれるとバランスが保たれるらしい。ただしそのバランスが少しでも崩れると平和な街は加速度的に地獄へと化していく。偽物の平和はもろい。
ギャングの過激なバイオレンスシーンの連続だけど、色彩鮮やかな映像とリズミカルな音楽がとってもクールな映画に仕上げてる。ちょっと間違うと悲壮感ただようくらーい映画になっちゃうけど、コミカルなユーモアもあってかなり面白い。
一番驚きなのはこの北斗の拳みたいな映画が実話だってこと!
今までブラジルといえばサッカーときれいなビーチしかイメージなかったけど、貧困と闘ってるんだよね。そこから這い上がる手段がサッカーなんだとすれば日本人がかなうわけがないな。

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