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本の感想

ラスト・イニング

あさのあつこ著「ラスト・イニング」の感想

夢中で6巻まで一気に読んだあさのあつこ著バッテリー。最終巻が続きがめちゃくちゃ気になる終わり方だったのがやや不満だった。僕以外にも不満だった人がいっぱいいたようで、続編が出てました。登場人物の一人でライバル校の瑞垣の視線での物語「ラスト・イニング」。例の紅白戦のこともしっかり書かれてます。バッテリー7と言っても差し支えない。
帯のキャッチコピーは
ー「バッテリー」屈指の人気キャラクター、瑞垣の目を通して語られる、彼らのその後の物語ー
バッテリーを読んだ人は分かると思うけど、瑞垣は決して人気キャラクターじゃなかったと思う。人の気持ちを茶化してばかりで、中学生で既に世を儚んでる。一言で言えば嫌な奴。
でも、人の気持ちを茶化せるってことは人の気持ちが理解出来るってこと。相手の気持ちを見透かした上で、その気持ちを弄ぶ。だから今は人に優しくないけども、優しく出来ないわけじゃない。これから人として成長していく過程で何かのきっかけがあれば、人の気持ちを汲み取ってうまく人付き合い出来る人になれるはず。
物語のクライマックスではそんなきっかけと始まりに触れてる。瑞垣の本当の物語はようやく幕を開けた。
・・・この分だとまだまだバッテリーシリーズ続きそうだ。楽しみ。

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