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本の感想

水曜の朝、午前三時

蓮見圭一著「水曜の朝、午前三時」の感想。

蓮見圭一著「水曜の朝、午前三時」を読んだ。会社の先輩が「間違って」貸してくれた本だ。どう間違ったかというと、この本を借りた時に
「日韓ワールドカップのからくりが絡む物語だからサッカー好きの君向きの本だ」
って言われたのね。
で、読んでみると年代設定が1970年前後で、ワールドカップのワの字も出てこなくて、イベントと言えば大阪万博の話ばっかり。それでも途中で微妙に在日朝鮮人の話になってきたから、劇的に話が2002年に飛んで日韓W杯の話になるのかと思ったらちっともかすることなくあっけなく終わった。全くもって単純に先輩が貸した本を間違えただけだった・・・。
最初から最後まで出てくるはずのない日韓W杯のからくりを楽しみに待っていただけに、主人公の過去の秘密とか、ロマンスとか、もうどーでも良くて。
実際次第に明らかになっていく秘密というのも予想の域を出ない感じだったと思う。
全体の物語が主人公が娘に向けて書いた手紙によって語られるという手法も宮本輝の錦繍のパクリじゃねーかとか斜に構えちゃったしね。
いやそれもこれも先輩が僕にW杯をちらつかせたせいだと思う。
もっとフラットな状態で読みたかった・・・。
女性が読んだら結構面白いんだと思いますよ。無理矢理のフォローですが。
それにしても日韓ワールドカップのからくりとやらのお話は借りられるんだろうか。それとも最初っからそんな本ないんだろうか。

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