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本の感想

椿山課長の七日間

浅田次郎著「椿山課長の七日間」の感想

浅田次郎著「椿山課長の七日間」を読んだ。
前に読んだ村上春樹のアフターダークがあまりに難解で???って感じだったので、とにかくシンプルに泣きたいと思って浅田次郎。浅田次郎は文句無しに分かりやすく泣かせてくれる。
と思ってたんだけどね、あまりにひねりがなくて泣けなかったなー。残念。村上春樹の後だったから単純に感じたんだろうか??
あらすじは働き盛りのサラリーマンが過労死して、死後の世界から現世に舞い戻って自分の人生を振り返るってお話。いきなり主人公が死んじゃうけども、死後の世界がコミカルに描かれているから暗い雰囲気はない。ザ・フォーク・クルセダーズの「帰って来たヨッパライ」(おらは死んじまっただーってやつね)みたいな調子。
主人公の他に事故で亡くなった男の子とヤクザの親分も自分の人生を振り返るわけだけど、イマイチ共感ができなかった。
なにより納得出来ないのは、どんな凶悪犯でも「反省ボタン」を押すだけで天国へ行けるってこと。それでも中には地獄に行く人も行くわけなんだけど、それがまた理不尽で。
まああんまり詳しく書くとネタバレになっちゃうので、その辺りは小説を読んでみてください。
面白くないって言いながらも、読んでみてくれって言うのはめちゃくちゃですなあ。

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