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本の感想

西の魔女が死んだ

梨木香歩著「西の魔女が死んだ」の感想

いまさらの感もあるけど、スマートフォンが流行ってますよね。いつでもどこでも最新の情報を手に入れることが出来て便利。スマートフォンを使いこなせてる人と使えていない人では人生の効率性に随分差があるなって思います。
でも、街中で恋人や友達と一緒にいるのに携帯の画面を忙しくタップしている人を見ると使いこなしているんだか、使わされてるんだか分からなくなる時もあります。まあ、こういう感覚は僕が歳をとったからなんだろうなとも思うので考えないようにしてますけど。
何でこんなことを書いたかというと、世の中がどんなに便利になっても大事にしなきゃいけないものを教えてくれた気がするからなんですね。この「西の魔女が死んだ」っていう本は。
やっぱり人間は動物だから、自然との繋がりは忘れちゃいけない。自然の豊かさに感謝するってことはどんなに科学が進歩しても大切なこと。
それともう一つ印象に残ったのは魔女修業。
魔女修業って言ってもほうきにまたがるわけじゃなくてやることはとてもシンプル。
主人公の祖母である西の魔女が言うには、
魔女にとって一番大切なのは意思の力であり、自分で決めたことをやり遂げる力だという。
それって、魔女だけじゃなくて誰にとっても大切なことですよね。
シンプルで強烈なメッセージでした。
ちなみに物語もとっても良いです。ラスト3ページで号泣です。

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