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本の感想

しあわせのパン

三島有紀子著「しあわせのパン」の感想

大好きな大泉洋、原田知世が主演、忌野清志郎が主題歌を歌ってるってことで、「しあわせのパン」は久々に映画館で観たいなと思ってる映画です。
ということで、原作の小説も読んでみました。
北海道月浦のパンカフェ「CAFE mani」に訪れる人々の物語。そして最後の物語はCAFE maniを営む夫婦の物語。
本の帯にある原田知世のコメントでは
「あふれる涙がとまりませんでした」
とのことだけど、涙を流す感動というよりじーんと心暖まる感じ。
随所に出てくる一つのパンを二人で分け合う場面がすごく良い。
食べ物を分け合う。
これが家族の原点なんだなって感じました。
登場人物はみんな傷を抱えてます。だけどもがきながら生きていく。
多分世の中ってそうだと思う。傷を抱えていない人なんていないんじゃないかな。
色々経験して強くなって優しくなって大人になっていく。
大人になるというのはつまらない人間になるってことじゃない。そう思いたいです。
作品の中の言葉を借りると
「かっこわるい自分を知ってる人が大人」
ってことなんですね。

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