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本の感想

転々

映画が良かったので原作を読んでみました。
読んでみてビックリ。
「東京散歩」というテーマは映画と同じだけど、それ以外のストーリーはかなり違ってます。
映画に出てくるスーパー3人組やふふみは原作には出てこないし、小説でかなり重要な登場人物の美鈴は映画では出てこない。
ただ、それでもどちらの作品も良かったな。映画以上に小説は「東京散歩」を詳細に描いてる。
僕の出身校がある荻窪を通ったり、一人暮らししていた新井薬師も歩く。なにより嬉しかったのは大久保通りを環7方面から中野五差路を二人が通るくだり。これは以前僕が住んでいたマンションの前を二人が歩いたってこと。
もちろんフィクションなんだけどなんだか嬉しかったなー。
そして東京が恋しくなりました。
複雑な環境で育ってクールでたんたんとしている文哉が激しく恋する様も良かった。
映画では多分尺の都合から恋愛関連のエピソードは一切カット。そのかわりに感情を発露する場面としてカレーのシーンがあったんだと思う。あれはあれでとても好きなシーン。
映画も小説も良い作品。
どちらもオススメです。