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本の感想

中田永一著「くちびるに歌を」

中田永一著「くちびるに歌を」の感想

図書館で90人待ちになっているくらい人気がある本。予約してから3ヶ月待ってようやく読めました。
いわゆるザ・青春小説です。
青春の定義ってなんでしょう?いろいろな定義があるだろうけど、青春とは大きく成長出来る時期なんじゃないでしょうかね。そんなことを思いました。
ナズナもサトルもたった1年の間に別人のように変わることができた。その成長は自分の努力だけじゃなくて周りの友人のおかげであることも多い。そういう時期が青春なんでしょうね。
それとささいなきっかけだけで突き進める力。これも青春なんじゃないでしょうか。綺麗な先生が顧問になった、たまたま荷物を音楽室に届けた。大人はこんなことくらいじゃ合唱部に入ったりしません。それくらいのメリットを吹き飛ばすだけのデメリットがあっという間に頭に浮かんで来てしまうから。でもって尻込みして何もしない。
そこへ行くと青春時代の若者達は、「こうしたい!」って思ったら障害は目に入らなくなる。脇目もふらずまっしぐら。
いいね。そういう真っ直ぐで力強く前向きなベクトル。
感動しました。
ただし3ヶ月待った割には・・・という思いも多少はあります。

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