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本の感想

浅田次郎著「蒼穹の昴」

浅田次郎著「蒼穹の昴」

中国の清朝時代の終わり頃を描いた全4巻からなる長編小説です。
まずは何はともあれ、登場人物がたくさんいてしかも中国人なので名前を覚えるのが大変。本の最初に皇帝の血統を示した系統図があったり、栞のような主要登場人物の説明書きがあるけど、それでも「こいつ誰だっけ?」状態が3巻くらいまで続きます。
非常に長い小説だけど登場人物が多いせいか、一人ひとりの物語があまり丁寧に描かれていない気がします。こちらがようやく物語に入っていけたなと思う頃に場面転換して、他の人の話になってしまうのでリズムを掴めませんでした。
これと同じような感覚を以前味わったことがあります。スターウォーズエピソード1を見たときです。
ジャージャービンクス、クワイ=ガン・ジン、ダース・モールとかいっぱい新キャラが出てきましたが、人物描写がイマイチだったように思います。
この小説も基本的には主人公の二人に声援を送るのですが、なんか文秀が最後のほうでリンリンを殴ったところは全く共感出来ず。え、そんな人だったの?みたいな感じ。
ということで読み切った満足感や、途中途中での盛り上がりはあったものの、満足感低し。
もっとたくさん本を読んでいけばこの本の素晴らしさが理解出来るかも。

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