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パリのテロについて

パリで大きなテロがありました。
僕たちが知っていることは氷山のほんの一角にすぎず、何が事実なのかは知る術も無いけど、この問題を考える時にはどんな結果が理想的な結末になるのかを常に頭に置くべきだと思います。
ISと徹底的に戦ってISを殲滅することが理想的な結末なのでしょうか?
そうではないと思います。
ISにはイラクやシリアにいて中枢的な役割を担う人もいるし、思想的に連携をしている人達が世界中にいるでしょう。
彼らを全員殺害するのは不可能です。
理想の結末はISと戦うことではなく、ISと何度も話し合って和解することだと思います。
もちろん、それは難しいこと。
だから結局は空爆するしか無いのかもしれない。
でも最終的に空爆という選択肢を選ぶのだとしても、それは理想的な解決手段ではないということは忘れてはいけないと思う。そして理想的な解決手段である話し合いに向けた努力を怠ってはいけない。
それと今回のパリのテロが悲劇であることは間違いないけど、シリアやイラク(あるいはそれ以外の世界中の国々)ではこういうことは日常的に起こっています。今回のテロの犯人を正当化するつもりは無いけど、もし犯人の家族や友人がシリアへの空爆で命を落としていたらどうでしょうか?
シリアに生まれ育って、ある日に空から爆弾が落ちてきて家族や友人がたくさん死んだ。その空爆の首謀者の中にフランスがいた。フランスに復讐しようと考えた。そういうことかもしれないですよね。
米国やヨーロッパ諸国が行っている空爆は悪人だけを確実に殺せるのでしょうか?
そもそも裁判もしていないのに悪人かどうかどう判断しているのでしょうか?
誤爆で病院に爆弾を落としたこともあると聞きました。それは無実の人を殺したということでしょう。
その空爆はテロと何が違うのでしょうか?
無実のパリ市民が死んだ。同じように無実のシリア、イラクの人達をこれから殺すしかないのですか?
相手の言い分は何か?何故そんなに怒っているのか?
それを正しく理解する努力無くして本当の解決は無い。
もちろんISの人達にもその努力をしてほしい。
テロで主張するのではなく、言葉で主張して欲しい。
私はテロも空爆も反対です。

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