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本の感想

東京タワー オカンとボクと、時々、オトン

リリー・フランキーの「東京タワー」を読み終わった・・・。
めちゃ泣けて悲しくなりました。
リリーさんのオカンへの愛情とオカンの息子を想う気持ちがよく伝わってきて、伝わり過ぎて切なくなりました。
多分この本を読んだ全ての人が、本を読みながら自分の親を想ったハズ。
僕も実家を出て6年だけど、だんだん親に会う回数も減って、ここ最近は半年近く会ってないな。
たまには顔出さなきゃなーなんて思ったけど、多分親は僕がしょっちゅう顔見せるよりも、僕の人生を幸せに過ごしてほしいと思ってるんじゃないかと、勝手に推察して納得。
僕と妻の人生をしっかり生きよう。そしてたまには実家に帰ろう。
読み終わって、あまりに悲しい気持ちになったから、気を紛らわそうと「男はつらいよ奮闘篇」を観たけど、冒頭から寅さんと寅さんのお母さん(ミヤコ蝶々)の切ない物語が展開されたのでみるのをヤメタ。親子ネタで泣くのは当分避けたいです。

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本の感想

半年後にはまた忘れてます

妻に借りた宮本輝の「人間の幸福」を読んだ。
宮本輝には珍しく(初か?)殺人推理小説。
以下若干ネタバレなので、これからこの本を読む人は注意してください。
10ページくらい読んで、一度読んだことがある本だと気がついたので、読むのをやめようかと思ったけど、犯人が思い出せなかったから思い出せるところまで読もうと思ったら、最後まで犯人思い出せず、結局読み切っっちゃった・・・。
僕の記憶力のなさに自信がなくなったどころじゃなくて、恐くなった。なんかの病気なんじゃないだろうか。
でも、ちょっと言い訳すると、犯人は物語の終盤で突然出てくる人物なのね。こんなん絶対予想つかないしインパクト薄い。実は過去にこういう事件があって、その時のこの人が犯人です・・みたいなB級映画が使いそうな卑怯ともいえる手口。
そのオチの後味の悪さを置いても、主人公を含めて登場人物が嫌なヤツばっかりで、イマイチ面白くなかったです。
次はいよいよリリー・フランキーの「東京タワー」読みます。今、隣で奥さんがこの本の終盤を読んでるけど・・・号泣してます。
かなーり期待。

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本の感想

戦う理由と死ぬ理由

戦争終結60年だからというわけじゃないけど、母校の先輩である浅田次郎氏の「歩兵の本領」なる本を読んだ。
70年代の自衛隊の一兵卒を主人公にした短編小説集なんだけど、かなり良かったねえ。
「涙ながらに」とか「涙声で」とか「涙をこらえて」とか随所に「涙」っていうキーワード満載。当然こっちも涙するわけ。山崎豊子風に言うと、慟哭を禁じ得ない。
軍隊とか自衛隊というところは理不尽な連帯責任っていうのがある。例えば隊の中で一人でも遅刻者がいると全員腕立て100回とか。そういうのがバカらしいなあって思ってたけど、ちゃんと理由があるのね。つまり戦争では一人のちょっとしたミスがきっかけで全員が死んじゃうわけ。腕立て100回どころじゃすまないの。しかも当然理不尽に死んじゃう。理由なんかないし、考えちゃいけない。そういうのを骨の髄まで染込ませるために、理不尽なしごきがある。戦争で死んだ人達は、自分が死んだ理由なんて理解できずに死んだんだなあと思うと、また泣けてきた・・・。

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本の感想

ゲッツ板谷

いきなり週のしょっぱなから原油高で株価不調でかなしいです。
ま、それはさておき板谷バカ三代という本を読みました。
ゲッツ板谷というフリーライターが自分の家族のアホっぷりを面白おかしく書いてるんだけど、かなり面白くて一気に読めた。
でも、全くの他人だから笑えるけど、これが自分の家族はもちろんのこと親族や知り合いだったとしても引いちゃうね。そんくらいバカです。
家が火事になるエピソードは最高。
電車で読まない方が良いです。周りから白い目で見られちゃいます。

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サッカー 本の感想

株式投資

最近ちょっと株式投資してます。
でも全然勉強不足なので、「株に強くなる日経の読み方」なる本を読みました。経済とか政治とか全然面白いと思わないんだけど、さすがに自分のお金がかかってると吸収力が違うな−と思いました。
ともあれこれで日経の「読み方」は分かったので、次は日経を購読してみようかと思います。
あと話は飛びますが、やっぱりポンテすごい!!!土曜日のFC戦も最高だったけど、今日もやってくれた。マリッチもがんばれー。

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本の感想

天の夜曲

宮本輝の「天の夜曲」を読み終わった。
宮本輝は大学時代にハマってほとんどの作品を読んだのに、最近は全然読んでなかったから、どんな感想を抱くかちょっと不安だったけど、昔と変わらず感動しました!
最近どんどんおっさん化している自分の、不変な部分を発見すると嬉しいもんです。
宮本輝は人間の心の微妙な動きを表現するのが上手いなと、改めて感じました。
この「天の夜曲」は宮本輝の自伝的小説「流転の海」の第4部にあたるんだけど、当初は第5部で完結するって言ってたのに、今回のあとがきを読んだらあと2つ続くそうな。
しかも文庫本用の解説読んだら、ライフワークにして完結させないかもって言ってました・・・。
第一部を書いてからもう20年も経つそうなので、スターウォーズ並みの一大サーガになりそうですな。