2021年上半期 映画ランキング

CHANNELCINEMA.COM管理人の私がみた映画のランキングを発表しています。2021年上半期の映画ランキングです。このランキングを参考にして一人でも多くの方が映画館に足を運んでいただけると嬉しいです。6月まで随時更新していきます。
みなさんも良かった!という作品があれば、CHANNELCINEMA.COMでその作品に投票して感想を書いていただければ幸いです。それでは、2021年上半期の映画ランキングをどうぞ!

各ランキングの絵は僕が描いたものです。去年のコロナ巣ごもり期間にiPadお絵描き始めました。未熟な絵ですが温かい目で見守っていただければ幸いです。


1位
花束みたいな恋をした

監督:坂元裕二
出演:菅田将暉/有村架純/オダギリジョー

たっぷり2時間花束みたいな恋をした

若干古めの歌で恐縮ですが湘南乃風の純恋歌という曲に
「馴れ合いを求める俺 新鮮さ求めるお前」
という歌詞があります。
男らしい、女らしいと言う表現は放送禁止用語レベルに言ってはいけない時代になりつつありますが、この歌詞は実に男と女をよく表しているなあと共感したものです。

「花束みたいな恋をした」の二人の趣味嗜好は全く自分とは重ならないのだけど、それでも分かりみが深い(おっさんながら頑張って使ってみました)のは、 いかにも男らしい、女らしいという行動や言い回し、思考がそこかしこに溢れていたから。
とりわけクライマックスのやりとりね。
僕も菅田将暉が演じる麦くんと全く同じことをしそうだし おそらく女性というものは有村架純が演じる絹ちゃんと同じ反応なのだろう。
さもありなんと思わせてくれるから、たっぷり2時間「花束みたいな恋」を体験した気になりました。

関係ないけど、老夫婦に生まれ変わっても同じ配偶者と結婚するか?と尋ねると 男性はイエス、女性はノーと答える人が多いようですね。
馴れ合いな女性に安らぎを感じる男と、新鮮な男性にドキドキしたい女ってことなのでしょう。
まあでも、こういう男らしさとか女らしさってどんどん無くなっていくんでしょうね。

あ、なんか回りくどくなりましたが、スッゲー良かったです。
2021年2月20日(土)TOHOシネマズニ条にて鑑賞


2位
あのこは貴族

監督:岨手由貴子
出演:門脇麦/水原希子/高良健吾

タクシーに揺られるのではなく自分で運転する人生

父親はサラリーマンで母親は専業主婦の貧乏でも裕福でもない一般的な家庭に僕は生まれた。
お金持ちの同級生が羨ましかったことは何度かあるけれども、家業を継がなきゃいけないとか、経済的な理由で大学にはいけないとかそういう縛りや制約は全くなかった。
そう思って生きてきたけども、小さい頃から「大学を出てサラリーマンになる」という縛りにも似たレールに乗っていたように思う。
自分の意思でそのレールから外れることはできたはずだけど、今振り返ってみてもそれは難しかっただろう。
その道で食べていきたい分野でもなかった法学部を卒業してサラリーマンになることが、一度しかない人生で成し遂げたかったことなわけない。
わけないけれども、それ以外の自分の道を切り開いていく力があったかというと残念ながら・・。
金持ちの階層であれ、一般庶民の階層であれ、自分の人生を決めつけようとする何かから逃れて本当の自分の人生を生きるのは難しい。
難しいからこそ、そういう人生において自分の本心を語れる、聞いてくれる友や配偶者がいることがすごく大切。
そんなあたりまえを改めて考えさせられた映画でした。

話は逸れるけど、上には上の階級があるんだなあって思い知らされましたね。
門脇麦が演じる主人公華子は松濤のお嬢様で、移動はいちいちタクシーという贅沢ぶりに思わずひれ伏しそうになるのだけど、「上の階級」である幸一郎(高良健吾)の一族が出てきた途端、華子の家ですら庶民的に見えてしまった。

でもまあ・・金は大事だけど金じゃ幸せになれないよってこと。
Twitterをしていなければ出会えなかった作品。
Twitter界隈では大絶賛の素晴らしい映画なんだけど、売れ線じゃないというのはわかる気がする。
この映画が大ヒットするなら日本はとっくにもっと良い国になってる。
2021年3月7日(日)UPLINK京都にて鑑賞


3位
ディエゴ・マラドーナ 二つの顔

監督:アシフ・カパディア
出演:ディエゴ・マラドーナ

泣くほど凄いマラドーナ

映画ジャーナリストの宇野維正さんがこの映画のパンフレットのコラムで
「人生で一度だけマラドーナと同じ空気を吸ったことがある」
として2006年のワールドカップで同じスタジアムでアルゼンチンの試合観戦をしたことを書いていた。
それを読んでそういうことなら僕はマラドーナのプレーを観たことがあるんだったって思い出した
チャリティーマッチのために南米選抜の一員として日本選抜と国立競技場でプレーしたのを観に行ったのです。
1986年のワールドカップで優勝した半年後だったのでまさに絶頂期のスーパースター。
サッカーを始めたばかりの僕はマラドーナの凄さを理解していなかったけど、超有名人である事は理解していて
「わー、あれがかのマラドーナかあ!」
と興奮したことを憶えています。
その年にマラドーナが所属するナポリはセリエAで初めて優勝。
ちなみに僕が初めて買ったサッカーシャツはナポリのユニホームでした。
マラドーナはアルゼンチンやナポリを優勝に導いてスーパースターになった。

・・・と、この映画を観るまでそう思ってました。ところが実際は1984年にバルセロナからナポリに移籍した時点で既にマラドーナはスーパースターだった。入団会見ではナポリの街は大騒ぎ。当時弱小で金も無かったナポリに世界一の選手がやってくるってことで8万5000人のファンがスタジアムに駆けつけた。

そうだったのか。
このドキュメンタリーはナポリ時代を中心に構成されていると聞いて 今更ナポリ時代の話かあ・・とやや期待が下がったのだけれども知らなかったことが盛りだくさんでした。
当時(今も?)貧しくて、北の地域から蔑視されていたナポリを引っ張ってミランやユベントスを倒して優勝する過程は鳥肌もんでした。
改めてディエゴ・マラドーナの偉大さを知ったなあ。

余談ですが国立競技場でのマラドーナの試合後、一緒に観に行った友達は泣いてました。 マラドーナを見て感激して泣いたのではなくて、もっと期待していたのに良いプレーが見られなくてガッカリだったと言って泣いてました。
この試合の前にマラドーナは怪我をしていて本調子ではなかったのです。
正直キャプテン翼くらいでしかサッカーの試合を観たことが無かった僕はマラドーナのプレーが良かったのか悪かったのかさっぱりわかってなくて、確かにゴールは決めなかったなあとは思っていたものの、有名選手が観られて良かったなーって喜んでいたので友達が泣き出した時は本当に驚いた。
そんなに期待してたのか、っていうかそんなにすごい選手なの?本当はもっともっと凄いプレーをしちゃうの?
当時の僕は友達の泣いてる姿を見て逆にマラドーナの偉大さを知ったのでした。 (今思い出しても、いくらなんでも泣くなよって思うけど本当に涙と鼻水を流して泣いてました。)
2021年2月14日(日)MOVIX京都にて鑑賞


4位
ベイビーティース

監督:シャノン・マーフィー
出演:エリザ・スカンレン/トビー・ウォレス/ベン・メンデルソーン

食べ過ぎ注意

余命や難病などのハードル設定を入れると物語の波が激しくなって否が応でも気持ちが揺さぶられます。
感情移入した主人公が死んだらそりゃあ泣きますよ。
でもそういう即席インスタントな涙は後に残るものはあんまりないですね。
それどころか好きな人が死んだから悲しいっていう大ざっぱな物語を浴び続けると繊細な感情が失われてしまうような漠然とした不安があります。

例えるとファーストフードみたいなもんですかね。
食べた瞬間は美味しいのだけど、胃もたれするし中長期的には体にもよろしくない。
なので、これはあくまで僕の嗜好なのだけれども、余命・難病ハードルを設ける物語とりわけ恋愛ものはあまり食べないようにしてます。
にもかかわらず・・そんなことをすっかり忘れて観に行ってしまいました。 あらすじを知らずに観てしまったということではなく、余命設定があると知ってたのになんとなくああ沁みそう・・って。

案の定、案の定でした。いや、そりゃ泣きましたよ。病気ではなく生きることにフォーカスを当てたと言われればそんな気もするけど、 まあいわゆる余命恋愛映画でした。
ただ、すごくスタイリッシュで鮮やかな映像が綺麗でした。その辺りが邦画の余命系と一味違うのかも。
2021年2月23日(祝)京都シネマにて鑑賞


最後まで読んでいただきありがとうございます。
ほぼ週一のペースで映画館へ足を運んでその都度更新していきますので、たまに覗いてみてください!(1,2月は仕事が繁忙期でなかなか映画館に行けませんでした)
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