オトナハイチュウなるものが発売されました。そのお味はビターオレンジ味だそうです。ハイチュウに限らず大人向けのスイーツはちょっとビターと相場が決まってます。そうです。大人の世界は「苦い」のです。
だから子供から大人になっていく青春期はほろ苦なのです。夢に向ってキラキラ輝いたり、好きな人が出来てキュンキュンするのも青春だけど、初めて挫折を味わったり、失恋を経験して傷を負いながら少しずつ成長するのが青春!そんなほろ苦青春映画を集めてみました。
10位
色即ぜねれいしょん
監督:田口トモロヲ
出演:渡辺大知/峯田和伸/岸田繁
DT系青春映画の真髄!
尊敬してやまないみうらじゅん原作の映画。みうらじゅんって文化系男子のカリスマじゃないですか。僕は一応サッカー部だったけどマインドは文化部なので、みうらじゅんみたいに見た目はダサくても、自分の好きなことをやりまくってる面白い人が大好きです。
そんなみうらじゅんの自伝的小説が原作だっていうもんだから、もっとジメジメしてるかと思ったら案外爽やかでなんかちょっと裏切られた感じです(笑)。でもまあDT(童貞)系という基本路線は外してませんのでご心配なく!
9位
苦役列車
もろ苦青春まっただ中!
タイトルに「苦」の字が入っちゃってる通り、まー苦しいです。ほろ苦どころかもろ苦。極端に苦いけど、でも最後まで観て下さい。多分森山未來が演じる主人公をみんな嫌いになると思いますが、それでも主人公に感情移入して下さい。
愚かなことばかりして、人を傷つけて、友達を失って、家族も彼女もいなくて、金もなくて、仕事もうまくいかなくて、夢も見つからない。楽しいことと言えば読書くらい・・・。辛い青春です。
でも楽しいことが読書しか無いというのは、不幸のように思えるけどつっ走れる可能性もある。イチローが、俺には野球しか無い!って思うのと近いわけです。凄く好きなものが一つでもあるなら、色々持ってるのにどれもこれも凄く好きってわけじゃないって人よりも幸せかもしれないですね。
8位
パッチギ!
俳優に注目しないで作品を観て!
良い映画です。
でも、それはさておき、何はともあれ沢尻エリカが素晴らしい!!いやもっと本音で言うとめちゃくちゃカワイイ!「別に」事件の前にこの作品を観ておいてホントに良かった。純粋にカワイイ人だなーって惚れ惚れできましたから。
今観ると昔はこんなに可愛かったのね・・・って感じなんでしょうね。
それにしても、沢尻エリカ(別に・・)を筆頭として塩谷瞬(二股発覚号泣)も高岡蒼佑(フジテレビ批判)もみんなケチがついちゃいましたね。
映画は良いんですけどね。いやホントに。
7位
リンダ リンダ リンダ
青春=THE BLUE HEARTS
タイトルで分かる通り、THE BLUE HEARTSです。初対面の人がもし「好きなバンドはTHE BLUE HEARTS」って言ってくれたらそれだけで何か通じ合えた気になります。
THE BLUE HEARTSは、青春特有の溢れ出るエネルギーをどうしようもなく抑えきれない感じ、だけども自分の力が足りないもどかしさ、そういうものをカッコ良く歌ってると思います。この映画もまさにそんな感じ。女子高生がバンド組んでTHE BLUE HEARTSを演奏するって話なんだけど、映画全体がTHE BLUE HEARTSって感じなんだよねえ。
ヒロトの弟の甲本雅裕が出てるところもたまらんです。
70年代生まれの人は必見!
6位
GO
青春が俺は何者かということを問い詰める。
僕も在日の友達はいますが、いたって普通の関係なので在日問題についてはあんまりピンとこないというのが正直なところ。でも在日の人は、血とは何か、国家とは何か、民族とは何かということを深く考えながら大人になっていくんだろうと想像します。
若い頃に国家とか民族に悩んだことは無かったけど、自分は何者なのか、俺とアイツは何が違うのか、自分はどうなりたいのかって悶々と悩んでいたように思います。でも結局答えは見つかってないんですけど。
在日問題がテーマの映画ではあるけど、自分は何者なのか?っていう問いかけは全ての青春な若者に共通の問題なのではないでしょうか。
5位
夜のピクニック
映画と原作をセットで青春するべし
恩田陸の青春小説の映画化作品で、どっちもかなり好きです。映画は比較的原作に忠実に作られていると思うのですが、不思議と感じるものが映画と小説で随分違うんです。
具体的にうまく言えないけど、映画は青春まっただ中って感じで、小説は青春の終わりって感じなんですよね。ホント不思議です。どちらも「夜のピクニック」を描いているのに。
この歩行祭は恩田陸の母校で実際に行われているイベントらしいんだけど、実際のイベントも夜通し歩くんですかね。なんか保護者が文句言いだしそうだけど、夜に歩くってところが青春なんだと思うんですよね。昼のピクニックだけじゃこんなに色々なドラマは生まれない気がするな。
4位
桐島、部活やめるってよ
監督:吉田大八
出演:神木隆之介/橋本愛/大後寿々花/東出昌大/松岡茉優/太賀/清水くるみ
ドブネズミみたいに美しくなりたい。
甲本ヒロト師匠は「ドブネズミみたいに美しくなりたい」と歌ってます。ヒロトが意図した本当のところは分かりませんが、やりたいことをやってるヤツが美しい!ってことなんじゃないかと解釈してます。
他人からどう思われようと、好きなことをやり続けている人って本当にカッコイイと思います。ま、ドブネズミがやりたいことをやってるのかどうかよく分からないけど・・・。
高校時代に本気でやりたいことを見つけられる人って少ないだろうし、そういう人はラッキーなんだろうと思います。華やかな運動部だろうと地味な文化部であろうと、何かに夢中になってる人は輝いてるんですよ。見た目がカッコいいとかダサいとか全く関係ないんです。学生時代のスクールカーストなんてホントどーでも良いことなんです。そんな階級差なんか、社会に出たらあっという間に無くなりますから。
あと、自由を縛る大人(=先生)というのも青春の重要要素。「宇宙ゾンビ」を思う存分撮らせてやれよってつくづく思いましたね(笑)
3位
青い春
青春は屋上にあり
まず第一に、僕の青春時代の漫画は松本大洋作品でした。花男、ピンポン、鉄コン筋クリート・・。
なもんで松本大洋原作というだけでキュンキュンしてしまうのです(キュンキュンの使い方が怪しいけど)。
第二に松田龍平ですね。僕は演技に関して素人ですが、彼は演技がヘタクソじゃないですか?
だけど、存在感が凄いんだよなあ。オーラって言うんですかね。ぶっちゃけ大好き。
最後に舞台が学校の屋上ってところ。屋上は青春ですよ。基本的に立ち入り禁止だったりするじゃないですか。そういうところに忍び込んですかっと広がる広い空。
忌野清志郎が授業をサボってトランジスタラジオを聴いていたのも屋上なんですよ。僕も高校生の頃8階建てのマンションの屋上に夜中に忍び込んで、友達とならんで立ちションしました。25m下のアスファルトに叩き付けられたションベンの轟音が僕の青春の音です(笑)。
ということで、松本大洋meets松田龍平@屋上な作品。面白くないわけないじゃないですか。
単なる不良映画じゃないです。もどかしくて、どうにもできない不自由さがニッポンの青春!
2位
シュガー&スパイス 風味絶佳
これぞ青春の恋愛!
青春時代の恋愛を思い出してみて下さい。甘酸っぱいですねえ。ほろ苦いですねえ。青春時代に好きな人が出来て、その恋が成就することがまずそこそこの奇跡です。だいたいの人は告白出来なかったり、告白してもフラれるんでしょう。
もちろん運良く付き合えることもあるでしょう。でもその恋は結婚でもしない限りいつかは終るものなのですねえ。だから学生時代の恋を思い出すとちょっと胸がチクチクする人が多いんじゃないですかね。そんなチクチクをうんざりするくらい丁寧に表現しちゃっている映画です。
恋ってシュガーの後にスパイスなんだよねえ・・・。
1位
Kids Return キッズ・リターン
ここに青春終わり、人生始まる
相田みつをが「一生勉強 一生青春」と言っています。
一生勉強はうなずけるけど、一生青春はどうかなあ。まあそうだったら良いですけどね。
僕は青春は必ず終るものだと思います。意味なんか考えずに刹那的にやりたいことをやる。飽きたらやめる。
そうして人生が決まっていくんじゃないでしょうか。青春が終って本当の人生が始まるんだと思います。
本当の人生が回り始めたら、もう青春には戻れないんですよ。
その戻れないところが良いんだと思うなあ。そういうところをすっごく感じる映画だと思います。
・・・それだけに、続編は作って欲しくなかったなあ。よってもって続編は観てません。
いかがでしたか?こういうちょっとほろ苦な青春映画は日本映画の得意分野なんじゃないかと思います。洋画だとカワイイ女の子にフラれても、すぐに見た目は地味だけど性格がすごく良い彼女が出来てハッピーエンドになっちゃうじゃないですか。青春ってホントはそうじゃないと思うんですよね。
でも、映画で現実を突きつけられてばかりでも辛いので、今度はバラ色青春系映画ランキングでも作ってみます!
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